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lingdocdown |
| プログラミングによる言語学向けの文書の生成を支援する情報集約型説明書
| および(日本の)言語学関連学会の学会誌・予稿を作成するためのテンプレート
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小川雅貴(Ogawa, Masataka) |
プログラミングによる言語学向けの文書の生成を支援する情報集約型説明書 および(日本の)言語学関連学会の学会誌・予稿を作成するためのテンプレート
本レポジトリでは,統計プログラミング言語Rから言語学の論文・レポートを生成する方法を,Rのインストールの段階も含めて紹介する。
これまで言語学の論文・レポートは,Microsoft Word や LaTeX から作成されてきた。 しかし,Microsoft Word では,参考文献および図表・例文番号の自動付与と整形に加え, グロス付与・句構造木の描画のような言語学特有の記述にも難しい面があった。 また,LaTeX は,こうした処理を得意としており,高度な組版も出来るが, コマンドと本文(地の文)が混然一体となり見難く,かつプログラミングの慣熟までに高い敷居があった。
そこで本レポジトリでは,より平易な文書生成プログラミングであるRMarkdownを紹介する。 これにより,参考文献および図表・例文番号の処理と言語学特有の記述の体系的自動化が可能になり, かつコマンドと地の文をより容易に識別しながら執筆できる。 しかも,統計プログラミング言語ならではの数値処理(RやPython等の実行)も利用できるため, 数値処理の結果も本文に直に・即時更新で取り込める。 本レポジトリは, 言語学分野への応用を念頭に, プログラミングを使った文書作成技術を集約している。
現在の資料は,現在は RMarkdown から PDF を出力することに特化している。 PDF生成時に背後でLaTeX が動作するが,ユーザがLaTeX コマンドを使って組版する場面はほぼない。 但しLaTeX コマンドを好きなだけ組み入れることも自由である。 なお,LaTeX コマンドで組版する場面が減ったのであり,句構造木の描画には TikZといったLaTeX パッケージのコマンドを使う(句構造木描画は,試行版ではカバーしていないため,将来的に実例を用意する)。
近い将来, RMarkdown からdocx/pptx ファイルを出力したり, beamer(スライド・ポスターを出力する LaTeX パッケージ)・revealjs(HTMLベースのスライド)を出力する方法を別途まとめたい。
また,日本言語学会の機関誌『言語研究』の執筆要項に従い, 参考文献を生成するプログラムも合わせて開発途上にある。
試行版 Ain't no mountain high enough
- pandoc-lingを使用した,markdown形式でグロスを作成すること
- たぶん本邦初の徹底解説かもしれない??
- RMarkdownからLaTeXを経由してPDF(論文・予稿)を出力すること
- 現在は,日本言語学会の予稿に部分的に対応(版面・ページ番号消去)
- 非公式・非公認
- あくまで部分的に対応
- 現在は,日本言語学会の予稿に部分的に対応(版面・ページ番号消去)
こちらのURLにてアナウンスする
- ここから,このレポジトリを丸々Zipしたファイルをダウンロード
- お手許の環境で展開
- フォルダ構成には適宜任意の変更を加えてよい
- 但し,以下のファイル・フォルダのみ,動作に必要であるので,修正・削除の際は注意されたい
main.Rmd
.latexmkrc
drafts/
以下のファイル群configuration/
以下のファイル群citation/
以下のファイル群
- 実践例は,下記のフォルダ構成の通り
- 次のファイルをダウンロードし,各々下位ディレクトリ(フォルダ)にダウンロード
- guide-installation-R-tinytex.pdfに従って,R・RStudio・TinyTeX(・Windowsユーザはrtools40)をインストール
drafts
フォルダ以下の子ファイル(拡張子.Rmd
)を適宜編集main.Rmd
をknitし,文書生成
lingdocdown/
├ main.Rmd (親ファイル・これをknitすることでLaTeXを経由したPDFを得る)
├ main.tex (親ファイルからPDFを得るときに中間生成物として作られるTeXファイル)
├ main.pdf (親ファイルから得られるPDF)
├ .latexmkrc (背後で動作するLaTeXプログラムを制御するファイル)
├ drafts/ (子ファイルを格納・子ファイルの名称・種類・数・内容は適宜変更する)
│ ├ 01-introduction.Rmd (RMarkdown子ファイル・序論執筆用)
│ ├ 02-materials-methods.Rmd (RMarkdown子ファイル・言語資料・方法執筆用)
│ ├ 03-results-analyses.Rmd (RMarkdown子ファイル・分析・結果執筆用)
│ ├ 04-discussion.Rmd (RMarkdown子ファイル・考察執筆用)
│ ├ 05-conclusion.Rmd (RMarkdown子ファイル・結論執筆用)
│ └ 06-1-bibliography-test.Rmd (RMarkdown子ファイル・citation/bibliography以下のbibファイルの参照テスト用)
├ configuration/
│ ├ pandoc-ling/
│ │ ├ pandoc-ling.lua (別途要ダウンロード・下記参照)
│ │ └ ...
│ ├ LaTeX
│ │ ├ fig-tab-box.tex
│ │ ├ linguistic-sets.tex
│ │ └ ...
│ └ ...
├ citation/
│ ├ bibliography/ (本フォルダ及びそのファイルは適宜変更する)
│ │ ├ cjk-comma-sep.bib (和文文献の書誌情報,著者の姓名がコンマで分かち書きされている)
│ │ ├ cjk.bib (和文文献の書誌情報例)
│ │ ├ non-cjk.bib (欧文文献の書誌情報例)
│ │ └ ... (必要に応じ,適宜追加すること)
│ └ styles
│ ├ jcon.bst (**このレポジトリには入っていない!** 別途要ダウンロード・下記参照)
│ ├ lsj.bst (**このレポジトリには入っていない!現在開発中**)
│ └ ... (必要に応じ,適宜追加すること)
├ manuals/
│ ├ guide-installation-R-tinytex.pdf (R・TinyTeXのインストールガイド)
│ └ guide-rmarkdown.pdf (RMarkdownの紹介)
├ data/ (**このレポジトリには入っていない!** 必要に応じ,適宜追加すること)
│ ├ csv/
│ ├ mp4/
│ ├ ...
│ └ ext/
└ figures/ (**このレポジトリには入っていない!** 必要に応じ,適宜追加すること)
├ pdf/
│ ├ figure1.pdf
│ ├ figure2.pdf
│ ├ ...
│ └ figureN.pdf
└ png/
├ figure1.png
├ figure2.png
├ ...
└ figureN.png
本レポジトリの内容に関する取扱いは,クリエイティブ・コモンズの表示-非営利-継承4.0国際に従う。
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小川雅貴 (Masataka OGAWA)
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