サービスジオラマはサービスを様々なステークホルダーと共創するツールです。
サービスジオラマは「ヒト」「場所」「モノ」の三種類のカードから構成されています。
ヒト: そのサービスの登場人物。個人の場合もあればグループの場合もあります。
場所: そのサービスに関係する場所。オフラインの場合もあればオンラインの場合もあります。場所を線で囲み、ほかのカードをおその中に置くことで、そのカードはその場所に所属することを表現できます。
モノ: ヒトと場所以外のすべて。たとえばヒトが持っているスマホ、見ているWebサイト、レストラン(場所)にあるメニューや掲示板。
この三種類のカードを三色の異なる付箋紙や封筒を使って色分けをします。三色はそれぞれ「ユーザー」「サービス提供者」「それ以外」を指します。たとえば「ユーザー」の色を使った「ヒト」のカードは実際にそのサービスやプロダクトを使っているユーザーとなります。「サービス提供者」の色を使った「場所」であればサービス提供が行われる場所だったり、サービス提供者のオフィスだったりします。
この色分けされたそれぞれのカードを線で結んでいきます。そうすることで、視覚的にサービスに係るステークホルダーの関係性をチームで理解することができます。
また、チームによってはそれぞれのステークホルダーの関係性が異なる場合があります。このツールを使うことでステークホルダー内でのステークホルダーのエコシステムの共通理解を深めることができます。
この三種類のカードを組み合わせることでサービスやプロダクトに関わる要素を洗い出し、それをチームで共有することができます。
- 印刷したサービスジオラマのカード(ここのリポジトリに格納されているservicediorama_v2_1.pdfを印刷)
- 大きな紙
- サインペン(人数分)
- 付箋紙(三色)
- ノート(「わからないことリスト」作成用)
1セッションは1時間以内(きりがないので、1時間以内で終了しましょう)
- 大きな紙をテーブルに敷きます。これの上にサービスジオラマを作っていくので、なるべく大きな紙がいいです。
- 「ユーザー」「サービス提供者」「その他」の色を決めます
- 大きな紙を壁に貼って「わからないことリスト」の共有ノートとします(オプション)
まずはチーム内で作業することをお勧めします。
- 「ユーザー」の色を「ヒト」カードにつけてテーブルの上に敷かれた紙の上に置きます
- そのヒトの環境を考えてサービスやプロダクトとのタッチポイントとなるような「モノ」や「場所」を置いていきます。たとえばスマホのアプリならユーザーのスマホ。Uberのようなサービスも同様ですが、そのユーザーがどこにいるのかも重要でしょう。
- 次に「サービス提供者」の色を「ヒト」「場所」か「モノ」につけてテーブルの上に敷かれた紙の上に置きます。サービスなら「ヒト」やサービス提供がされる「場所」でしょうし、プロダクトなら「モノ」かもしれません。
- ユーザーとサービス提供者がどのようにつながるのかをチームで考えてサービスジオラマのカードを使って線でつなげてみてください。 この作業を一時間続けてください。「わからないことリスト」に上がったことは後で調べてみましょう。
- わからない場合は推測してもかまいませんが「わからないことリスト」に書いておきましょう。
そして、次回は別のステークホルダーや実際のユーザーとサービスジオラマをやることをお勧めします。実際のステークホルダーとやることによりチームの「推測」を検証することができます。目安として15名ほどのユーザーやユーザーセグメントの人とこの作業をやるとかなりサービスエコシステムの実態が見えてきます。
サービスジオラマの本体ファイルです。 2ページ目から4ページ目が表面。5ページが裏面となります。 キンコースなどで表面と裏面を指定して印刷をするといい仕上がりになります。
サービスジオラマを入れるカードボックスです。こちらもキンコースなどで印刷してもらうといい仕上がりになります。なるべく、厚めの紙を使って印刷することをお勧めします。