Windows を快適に使うための PC セットアップ手順
- 余計なプログラムやファイルは出来るだけ排除したい
- Microsoft 製品は一部を除いて基本的に使わない
- プライバシーとセキュリティを強化したい
- PC のスペックが低い、または回線速度に問題がある
- Requirements
- Dependencies
- Before Get Started
- Installation
- Usage
- Personal Settings
- Note
- ブラウザ設定
- 日本語フォント
- Windows 11 Home | Pro | EnterPrise | Insider
以下の手順は、OS のインストールが終わり PC の初期設定が終わった直後に実行することを推奨しています。そのため、PC の初期設定時に Microsoft アカウントの作成を回避する方法を紹介しておきます。
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インターネット設定画面で、Alt + F4 を押して設定プロセス自体を終了させてしまう
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上記の方法でインターネット接続を回避できなかった場合、Microsoft アカウント設定画面で、Shift + F10 を押してコマンドプロンプトを立ち上げ、以下のコマンドを入力しインターネット接続を一時的に切断する(Wi-Fi の場合)
X:\Sources> netsh wlan disconnect
X:\Sources> exit
有線の場合はケーブルを抜くか、ルーターの電源を一回落とす。また、Windows + R で「ファイル名を指定して実行」を起動し、
taskmgr
と入力してタスクマネージャーを起動。ネットワークに関連するプロセスを探してタスクを終了させてもいい。
コマンドプロンプトが閉じたら左上の戻る矢印をクリック
Windows キーを押して、検索窓に「shell」と入力して Enter で Windows PowerShell
を起動
以下のコマンドをコピーして張り付け
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
irm get.scoop.sh | iex
scoop install 7zip mingit gsudo
scoop update
git clone https://github.com/demerara151/setup-new-pc.git
続けて、PowerShell 7
を winget
でインストール
winget install --id Microsoft.PowerShell -source winget
もし winget コマンドが見つからないとエラーが出たら、
scoop install winget
でインストールします
一度 Windows PowerShell
を終了し、Windows キーを押して PowerShell 7 (x64)
を探して起動
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メモ帳で開き、中身を自分好みに編集。もしくは、別の PC で事前に編集しておく
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メモ帳で開き、不要なアプリが含まれていないか確認する。不要なアプリ名を削除、もしくは、各行のコマンドの先頭に
#
を付けることでコマンドの実行を防ぐ
⚠️ OS のインストール直後に実行するのがベストのため、既に PC を普段使いしているなら以下のスクリプトは使用せず、Sophiapp を利用してください
事前にスクリプトを編集した上で、以下のコマンドをコピーしてターミナルに張り付け
Set-ExecutionPolicy -ExecutionPolicy Bypass -Scope Process -Force
sudo ~/setup-new-pc/Sophia/Sophia.ps1
プログラムが終了し、PC を再起動するようメッセージが表示されたら、PC を再起動
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実行に失敗した場合、
Windows Update
の実行PoserShell
、または PC の再起動PowerShell
のバージョンがスクリプトの要件を満たしているか確認
PC の再起動後、再度 PowerShell Core
を起動して次のスクリプトを実行
~/setup-new-pc/scripts/InstallAllApps.ps1
必要なアプリがまとめてインストールされます
上記のスクリプトは一括で全てのアプリをインストールしますが、人によっては不要なものも多く含まれている可能性があります
そこで、カテゴリー別にアプリの一括インストールが行えるようにしました
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Essential
私が PC を使う上で最低限必要だと感じているアプリやツールです
アプリのインストールは最低限で構わないという方は、とりあえずこれだけ実行しておけば大丈夫です
また、以下のカテゴリー別スクリプトを実行する場合は、特定のアプリを動かすために必要なランタイム等が存在するため、事前にこのスクリプトを実行しておく必要があります。
~/setup-new-pc/scripts/InstallEssentialApps.ps1
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Desktop apps
マウスで操作が可能なデスクトップアプリです
~/setup-new-pc/scripts/InstallDesktopApps.ps1
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Media tools
音楽や動画等のメディアファイルを扱うアプリやツールです
~/setup-new-pc/script/InstallMediaTools.ps1
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Dev tools
プログラミング用のアプリやツールです
私は Python と Rust で開発を行っているので、主にそれらに関連したツールが多いです
~/setup-new-pc/scripts/InstallDevTools.ps1
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Gaming tools
ゲーム関連のアプリやツールです
~/setup-new-pc/scripts/InstallGamingTools.ps1
アプリのインストール完了後、自動的に以下のアプリが立ち上がるので、以下のように設定
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Actions
からRecommended and somewhat recommended settings
を選択
以下のアプリはまだ実験段階です。必ず復元ポイントを作成してから実行してください
また、なんらかのトラブルが発生した際にイベントビューア等を駆使して、問題を切り分けられる自信のある方のみ実行してください。特に PC に疎い方による実行はおすすめしません
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privacy.sexy
privacy.sexy.exe
を起動、またはサイトにアクセスして、左上のSelect: None | Standard | Strict | All
というリストからStandard
を選択。実行ボタン(画面下にある右三角のアイコン)をクリック
以下は個人的な設定です。適用する場合は、必ずファイルの中身を事前に確認してください
現在設定ファイルは chezmoi で管理しています。設定ファイルをダウンロードして適用するには、chezmoi init <repo>
します
chezmoi init https://codeberg.org/Gambling1594/dotfiles.git
中には暗号化されているファイルもあり復号できずにエラーとなるため、適用する前に削除します
Get-ChildItem ~/.local/share/chezmoi -Include encrypted_* -Recurse | Remove-Item
次に、設定ファイルをプログラムによって決められたデフォルトの場所に配置します
⚠️ 全ての既存の設定ファイルの内容が上書きされます。既存の設定ファイルがあるならバックアップをとっておくか、適用したくない設定ファイルは事前に~/.local/share/chezmoi
の中から削除しておいてください
chezmoi apply
個人的に全く使わない以下のサービスをまとめて停止します
- 印刷
- ファックス
- IPv6
- ダイレクトアクセス
- 位置情報
- IoT 家電
- デジカメ、スキャナー
- リモートレジストリ
- Windows 検索
- Microsoft Edge 自動アップデート
- ネットワークデータ使用状況
- Xbox gaming
sudo ~/setup-new-pc/scripts/StopUnneededServices.ps1
詳細は、StopUnneededServices.ps1 及び、wiki で確認できます
BIOS で「ハードウェアの仮想化サポート」が有効になっている前提で、
sudo ~/setup-new-pc/scripts/hyper-v/hv.bat
もし、Windows Insider Program への参加が条件で
Hyper-V
が実行できない場合は、OfflineInsiderEnroll をインストール(scoop install offlineinsiderenroll
)することで、Microsoft アカウントの作成を回避して Windows Insider Program へ参加可能
Microsoft Edge
そのものは、アンインストールできます。しかし、Microsoft Edge WebView2 Runtime
は、Windows を使う上で必須のコンポーネントなのでアンインストールできません。万が一アンインストールしてしまうと、Windows が起動しない等の不具合が発生する恐れがあります
LibreWolf の各種設定内容について
Windows の設定を開き、アプリ > 既定のアプリ で LibreWolf を選択し、一番上にある「既定値に設定」をクリックして LibreWolf を既定のアプリに設定します
私が現在利用している拡張機能の一覧です。LibreWolf では、拡張機能は出来る限り最小限に抑えることが推奨されています
Recommended Addons - LibreWolf https://librewolf.net/docs/addons/
💡uBlockOrigin
は、最初からインストールされています
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DarkReader 常にダークモード
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LibRedirect プライバシーを尊重するサイトへ自動リダイレクト
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KeePassXC-Browser パスワード管理
導入手順: https://keepassxc.org/docs/KeePassXC_GettingStarted.html#_setup_browser_integration
HTTPS Everywhere
、Privacy Badger
、CookieAutoDelete
等に代表されるプライバシー・セキュリティ関連の拡張機能は、いずれも不要です。LibreWolf または、uBlockOrigin
が既に同等あるいはそれ以上の機能を有しています。
ダイナミックフィルタリングを利用するため、上級者機能を有効化します
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設定画面の
I am an advanced user
にチェック -
デフォルトのフィルターを全て適用
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My rules
タブに、次の 2 行を追加* * 3p-frame block * * 3p-script block
この機能は初心者向けではありません。利用する際は、ドキュメントを注意深く読み込んでからにしてください。
私が現在 uBlockOrigin
で適用している追加のフィルタリストです
- AdGuard Social Media
- oisd
- 1Hosts Pro
- antipopads:reborn
PC のスペックが低い場合、これらのフィルターを全て適用するとかなり重たくなります。様子を見ながら適度に適用してください。初めは
oisd
だけ適用するのがよさそうです
個人的に about:config
で変更したい設定項目
key | default | new | description |
---|---|---|---|
network.http.max-persistent-connections-per-server | 6 | 8 | 1 つのサーバーに対する最大接続数 |
browser.tabs.loadBookmarksInTabs | false | true | ブックマークを常に新しいタブで開く |
LibreWolf の場合、初めからプライバシーやセキュリティに関する各種の上級設定が変更されています。それ以外の上記のような変更は単なる好みです。
プログラミング等とは関係のない一般的な日本語フォントです。インストールは手動になります
プログラミング用日本語フォントは、
IBM Plex Sans JP
を利用しています。sudo scoop install IBMPlexSans-JP --global
でインストールできます