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Docker Image of OpenDolphin Server

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OpenDolphin Docker

下記はOpenDolphinサーバーを構築する最も簡単な方法です。コンテナイメージは Docker Hub に公開しています。

サーバーとなるマシンに docker をインストール

  • CentOS7/Ubuntuの場合 Docker の公式サイトに手順があります。
  • Windows/Macの場合 Docker Toolbox を使用します。(インストールパッケージがあります。)

Dolphin 用の Postgres と WildFly イメージをインストール

docker pull dolphindev/postgres
docker pull dolphindev/wildfly

インストールには時間がかかります。ネットワーク速度の関係でタイムアウトが起きた場合、再度実行してください。

起動

docker run --name dolphin-db -d dolphindev/postgres
docker run --name dolphin-server --link dolphin-db:ds -p 8080:8080 -d dolphindev/wildfly

コマンドは正確に入力してください(コピーペーストが確実です)。上記コマンドが成功するとサーバーがバックグラウンドで動いています。

サーバーのIPアドレスを調査

クライアントと接続するため、サーバのIPアドレスを調べます。

  • Linuxの場合 インストールしたマシンのIPアドレス
  • Windows/Macの場合 ターミナルで下記コマンドを実行し、その戻り値を使用します。
docker-machine ip default (defaultは使用中のマシン名です)

以下、サーバーのIPアドレスを host_ip とし次の節で使用します。

クライアントから接続

  • クライアントマシン(Windows/Mac)に最新の Java8 実行環境をインストールしてください。
  • ここから クライアントプログラムをダウンロードします。
  • クライアントプログラムは ZIP 形式になっています。下記 Tips を参照し、OpenDolphinを起動してください。
  • ログイン画面が現れたら設定ボタンを押してください。
  • 接続設定に下記の値を入力します。
    • 医療機関ID 1.3.6.1.4.1.9414.70.1
    • ユーザーID admin
    • ベースURI http://host_ip:8080(サーバーのIPアドレス:8080)
  • 設定を保存するとログイン画面に戻ります。
  • パスワードに admin を入力し、ログインボタンを押します。

これによりOpenDolphinサーバーにログインした状態と成ります。 しかしデータベースにまだ何も登録されていないため、これ以上の操作はできません。カルテを作成するには ORCAと接続し、患者受付を行う必要があります。ファイルメニューの終了を選択しアプルケーションを終了してください。

Tips 解凍とクライアント起動

  • Windows
    • ダウンロードしたファイルを右クリック、メニューの全て展開(T)...を選択
    • 参照ボタンを押し、展開先にデスクトップを選択
    • デスクトップに展開されたOpenDolphinフォルダ内の OpenDolphin.jar をダブルクリック
  • Mac
    • ダウンロードしたファイルをダブルクリック
    • 解凍されたOpenDolphinフォルダ内の OpenDolphin.jarを右クリック
    • メニューの、このアプリケーションで開く、Jar Launcher.app を選択

サーバーの停止

WildFlyを停止 -> Postgresを停止

docker stop dolphin-server
docker stop dolphin-db

2回目からのサーバー起動

Postgresを起動 -> WildFlyを起動

docker start dolphin-db
docker start dolphin-server

WildFlyをフォアグラウンドで実行する

上記はWildFlyをバックグラウンドで実行するため、起動の失敗や接続トラブルがあった場合、コンテナに接続しログを見る 必要があります。次のコマンドで実行すると起動状態がターミナルに流れます。

docker run --rm --link dolphin-db:ds -p 8080:8080 -it dolphindev/wildfly

停止は

コントロールキーと英語のcキーを同時に押します。

既存の Postgres サーバーと接続する

既にOpenDolphinを運用していてPostgresサーバーにデータがある場合、WildFly コンテナとPostgresを直接接続することができます。

  • データのバックアップをとってください。
  • Postgresのバージョンを最新にしてください。(pg_dump, pg_restore等の決められた手順を実行してください。)
  • PostgresサーバーのIPアドレスを pg_server_ip とします。またポートはデフォルトの5432とします。
  • postgresql.conf に上記IPアドレスでのリッスンを許可してください。
  • pg_hba.conf にクライアントマシンからの接続を許可してください。

WildFly コンテナを下記のように起動します。 (環境変数でPostgresサーバーのIPアドレスとポート番号を与えます。)

docker rm dolphin-server  
docker run --name dolphin-server -e DB_HOST=pg_server_ip -e DB_PORT=5432 -p 8080:8080 -d dolphindev/wildfly

次のステップ

  • ORCAを導入し、OpenDolphinと接続してください。カルテの作成、診療行為の送信ができるようになります。
  • Postgres(dolphin-db)をデータコンテナ化してください。
  • Nginx 等のリバースプロキシーを立てると安全性が向上します。
  • このリポジトリのDockerfileを解析し、独自のイメージを作成すると良いかも知れません。
  • もし Windows/Mac をサーバーとする場合は(全く推奨されていませんが)メモリーやディスクサイズを十分に確保したMachineを作成してください。

またDocker ToolBoxが動いているマシン以外からアクセスできるようにするため、VirtualBox にポートフォーワードの設定を行ってください。

参考情報

免責事項


このドキュメントはOpenDolphinの構成を理解していただき、導入を進めていただくための参考になるこを目的としています。ご利用は自己責任の原則に基づきます。したがってこのドキュメントとコンテナを使用し、何らかの障害、損害、訴訟等が発生してもその責任は一切負わないものとします。実際に運用するためには、ここに述べた以外の知識、特にPostgresとJavaEEに関する理解と経験が必要です。できるだけ商用サービスをご利用ください。