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Pacemaker-2系追加パッケージは、RHEL 8 High Availability Add-On (以下 HA Add-On) と組み合わせて利用する追加のツールです。
- 本パッケージには、以下のツールとリソースエージェントが含まれています。
- 現時点のPacemaker-2系追加パッケージの最新バージョンは、pm_extra_tools-1.6-1 です。
- 動作を確認しているOS・バージョンは、RHEL 8.9 HA Add-On / RHEL 9.3 HA Add-On です。
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インストール手順
# dnf install pm_extra_tools-<ver>.el8.noarch.rpm -y : (省略) インストール済み: pm_extra_tools-<ver>.el8.noarch 完了しました!
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アンインストール手順
# dnf erase pm_extra_tools -y : (省略) 削除しました: pm_extra_tools-<ver>.el8.noarch 完了しました!
Pacemaker-2系クラスタ構成の設定ファイルを作成するツールです。
- /usr/bin/pm_pcsgen
- パラメータシートから「設定一括反映用ファイル(.xml)」と「pcsコマンドスクリプト(.sh)」を作成するコマンドです。
- /usr/share/pm_extra_tools/pm_pcsgen_sample.xlsx
- パラメータシートのサンプルです。
「PostgreSQL共有ディスク構成」と「PG-REX構成」の設定例を記載しています。
- パラメータシートのサンプルです。
- /usr/share/pm_extra_tools/pm_pcsgen.conf
- pcsコマンドの出力メッセージのフィルタリング条件を設定したファイルです。
- pm_pcsgenコマンドは内部でpcsコマンドを実行しますが、
pcsコマンドはユーザには不要なメッセージを出力することがあります。
pm_pcsgenではこの設定ファイルを基に必要なメッセージのみを出力します。
- pm_pcsgenコマンドは内部でpcsコマンドを実行しますが、
- 変更は不要です。
- pcsコマンドの出力メッセージのフィルタリング条件を設定したファイルです。
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(1) クラスタを作成します。
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(2) パラメータシートにクラスタ構成の設定を行い、CSVにエクスポートします。
- Windows® operating system上でエクスポートしたCSVは、pm_pcsgenコマンドを実行するノードに転送します。
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(3) pm_pcsgenコマンドを実行し、CSVから設定一括反映用ファイルを作成します。
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(4) クラスタを起動します。
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(5) クラスタに設定を反映します(設定一括反映用ファイルをプッシュします)。
(1) # pcs host auth ... # pcs cluster setup ... (3) # pm_pcsgen pgsql-ipmi.csv pgsql-ipmi.xml (CIB), pgsql-ipmi.sh (PCS) を出力しました。 # ls -l -rw-r--r-- 1 root root 9411 6月 7 14:18 pgsql-ipmi.csv -rwxr--r-- 1 root root 3808 6月 7 14:18 pgsql-ipmi.sh -rw-r--r-- 1 root root 10834 6月 7 14:18 pgsql-ipmi.xml (4) # pcs cluster start --all (5) # pcs cluster cib-push pgsql-ipmi.xml --config
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返り値を以下に示します。
返り値 意味 0 正常終了 1 異常終了 2 警告つき正常終了 (.xmlと.shの出力は完了。ただし処理中に警告が発生)
- 実行環境にはクラスタパッケージをインストールしている必要があります。(pacemakerとpcsは必須)
- 「表1-1 NODE表」に値を設定した場合は、実行環境でクラスタが起動している必要があります。
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設定値の制約を以下に示します。
表番 表名 列名 設定可能な値 1-1 NODE type attribute | utilization 4-1 RESOURCES resourceItem Primitive | Stonith | Group | Clone | Promotable 7-1 PRIMITIVE class
provider
type ※1それぞれ以下のコマンドで確認できます。 # pcs resource standards
# pcs resource providers
# pcs resource agents [standard[:provider]]
type ※2 options | meta | utilization 8-1 STONITH type ※1 以下のコマンドで確認できます。 # pcs stonith list
type ※2 options | meta 9-1 LOCATION_NODE prefers/avoids prefers | avoids 11-1 ORDER kind Optional | Mandatory | Serialize 12-1 ALERT type options | meta -
※1 「リソースエージェント名」、「STONITHエージェント名」を設定する項目※2 「パラメータ種別」を設定する項目
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設定値(パラメータシートの青枠内)には、半角英数字以外の文字を使用しないこと。
概要欄・備考欄には、Shift-JISの拡張文字(①、②・・・、I、II・・・など)を使用しないこと。
PostgreSQL 及び PG-REX(レプリケーション) に対応した、PostgreSQL管理用のリソースエージェントです。
開発コミュニティ(https://github.com/ClusterLabs/resource-agents)の最新の修正に追随しています。
- 使用するには provider部分にlinuxhajp、type部分にpgsql を設定します。
- 設定パラメータについては、RAのメタデータを参照してください。(
# pcs resource describe ocf:linuxhajp:pgsql
コマンドで確認できます。)
HULFTの 配信デーモン(hulsndd) / 集信デーモン(hulrcvd) / 要求受付デーモン(hulobsd) 管理用のリソースエージェントです。
- 使用するには provider部分にlinuxhajp、type部分にhulft を設定します。
- 設定パラメータについては、RAのメタデータを参照してください。(
# pcs resource describe ocf:linuxhajp:hulft
コマンドで確認できます。)
- Linux-HA Japan プロジェクト > OSC2020 Tokyo/Spring セミナー資料
- Linux-HA Japan プロジェクト > OSC2020 Tokyo/Fall セミナー資料
- ClusterLabs website > Pacemaker Documentation
以上