コンピュータの同じユーザで, リポジトリごとに異なる .gitconfig
のuser設定を使用したい場合に便利なシェルスクリプトです. ホームディレクトリに配置した設定ファイルの通りの [user]
設定を 1コマンドでリポジトリに適用できます.
- 何らかの方法で
git-auto-user-conf
に PATH を通します. - ホームディレクトリに ファイル
お好きな名前.gitconfig
を作成します. 複数作成することもできます. - ファイルの内容は, 下記の内容とします.
.gitconfig
の[user]
の部分だけ.=
の右側は設定したい値に変更してください.
[user]
name = Example Name
email = example@example.com
- 端末上で, gitリポジトリの一番上のディレクトリ (直下に
.git
ディレクトリがあるところ)に移動します. git-auto-user-conf お好きな名前
で ホームディレクトリ下にあるお好きな名前.gitconfig
の設定を使用します.- 完了
例えば, ホームディレクトリ下の example.gitconfig
に書かれているユーザ設定をリポジトリで使用したい場合には, gitリポジトリの一番上のディレクトリで
$ git-auto-user-conf example
を実行します.
リポジトリ内の設定で既に [user]
による設定があったり, コマンドを実行したディレクトリの直下に .git
ディレクトリが無かったりすると失敗します.
git config --global user.useConfigOnly true
により, グローバルのユーザ設定がない場合にコミットを失敗させることができます. この設定がない場合, 環境変数の値を使用してコミットしてしまうのですが, この設定をすることにより git-auto-user-conf
を実行し忘れた時に, 環境変数の値でコミットされる事故を防ぐことができます.