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Dave Thomas著、笹田耕一・鳥井雪共訳『プログラミングElixir』(2016、オーム社)の非公式サポートサイトです

『プログラミングElixir』(2016、オーム社)サポートページ

Dave Thomas著、笹田耕一・鳥井雪共訳『プログラミングElixir』(2016、オーム社)のサポートページです。

推薦のことば

ソフトウェア開発の背景となるトレンドが変化するとき、新しいツールや新しいライブラリが求められます。 マルチコアやクラウド環境が当たり前になった昨今、過去のどの時代よりも並行分散実行に対する要求が高まっています。 Railsコアコミッターの一人であるJosé Valimによる、そのトレンドへの解答がElixirです。

私自身もJosé ら「新言語を考えているんだ」とその文法に関する相談を受けたことがあります。Rubyの文法とRailsの柔軟性とErlangの並列分散性能の結実であるElixir、言語設計者がどんなことを考えながらElixirを作ったのか想像してみるのも楽しいでしょう。

by まつもと ゆきひろ(Ruby 開発者)

Elixir は関数型言語です。関数型言語の魅力は、なによりもその強力な記述力です。解きたい問題を簡潔に表現できるだけではなく、そもそもそうして問題を表現できてしまえばプログラミングは半ば完成しています。そしてそのような解きたい問題がはっきりしている部品を組み合わせて、さらに大きな問題を表現し解くことも容易なのです。一般に関数型言語によるプログラムはとてもコンパクトになる傾向があります。Elixir はこうした関数型言語の美点に加えて、強力な並行処理のサポートも魅力の言語です。

かつてその著書により Ruby の名を世界に轟かせる立役者のひとりとなった Dave Thomas が、Ruby のときに劣らぬ情熱で Elixir の素晴らしさを分かりやすく伝えてくれるのが本書です。優しい語り口と練習問題を通して読者は Elixir の魅力を堪能できることでしょう。

by 酒匂 寛(ITコンサルタント・翻訳家(オブジェクト指向入門など))

第3言語としてお勧めして良いと思う(第1言語にはならないという意味ではない。ふつうのソフトウェア開発ではElixirを第1言語にすることはあまり無いだろうなぁという考えからで、第1言語にすることを選択できるのならすれば良いと思う。基盤はErlangなので実績的にも問題ないはずだ)。気に入ったのでおれは第3言語としてはElixirを使うつもりだ。 (中略) あと、第13章のGithubからイシューリストを読み込んで一覧表示するプロジェクトの作成方法の説明は良い。こういうのはプラグデイブの面目躍如だ。

by arton さん / プログラミングElixir より

ElixirはErlangが作ってきたエコシステムの可能性を大きく広げたことは間違いないと私は確信している。そのことをずっと前から見抜いていたDave Thomasについては、さすがとしかいいようがない。

by 力武健次さん / 祝「プログラミングElixir」刊行 より。

これからElixirを勉強したいという人には、本書はぜひとも読んでいただきたい入門書です。特に、「1章から3章まで」と「第II部」はよく書かれていると思います。

by @Joe_noh さん / 恵贈御礼!プログラミングElixir より。

私は英語で学んでいたのですが、本書を読むとやはり日本語訳されているだけあってElixirを理解することに集中することができると感じました。もとの書籍の完成度もさることながら、それが母国語で読めるというのはやはり新しいものを理解する第一歩の手助けとしてとても大きいものがあります。

本書はElixirに興味はあるけれど入り口をどこにおこうか悩んでいる方、Web上で少し学んだけれど理解を整理して腹に落とし込みたい人におすすめします。一方で、この書籍を全くプログラミングに触れたことがない状態で読むには少し難しいかもしれません。

関数型プログラミングを全く知らない状態で読む場合も、少し読み進めるにあたり負荷がかかる場面があるかもしれません。ただ、新しい考え方を学ぶきっかけになるかもしれませんので、読んで損はないかと思います。

by 松尾さん / 「プログラミングElixir」から分散系の世界へ踏み込もう

ということで、第 I 部が個人的には一番エキサイティングでした。Elixir に興味がなくても Ruby とオレオレ言語設計に興味がある人(誰?)は是非読むといいと思います。

by 遠藤さん / 『プログラミング Elixir』を読んで