OpenPIE (Open Programmable Infrastructure Environment)とは、オープンソースのクラウド／データセンター運用自動化基盤です。 ポータル、システム監視、構成管理、ジョブ管理、チケット管理などの様々なツールを組み合わせて、自動連携することを可能にするツールチェーンです。 構成コンポーネントはAPIによる疎結合構造になっていますので、必要な機能だけ選んで使用できます。
対象とするシステムは、VrirtualBox、AWSなどのパブリッククラウドから、オンプレミスのVMware、OpenStack環境まで対応予定です。
OpenPIEの目的は運用自動化そのものではなく、すべてのオペレーション、機器情報や障害対応を記録し、情報共有・分析によるSRE (Site Reliability Engineering)を可能にすることです。
- 運用ポータル：Liferayポートレットにより必要な情報が一覧でき、表示情報はユーザー自身でカスタマイズ可能です
- プロビジョニング：Excelで作成した設定シートをアップロードするだけで、自動的にサーバーを作成しアプリケーションをインストール・設定します
- システム監視 ：プロビジョニングされたシステムを、自動的に監視開始します
- インベントリ収集 (予定)：管理対象機器から、構成情報を自動収集します
- アラート自動対応 (予定)：システム監視が発報したアラートから自動的にチケットを作成し、予め登録した手順に従い対象システムにログイン・ログ収集・プロセス再起動などを実行します。
- システム監視：Zabbix
- 構成管理：CMDBuild
- インベントリ管理：Open-Audit
- 実行管理：JobScheduler
- バージョン管理：Gitlab
- サービスデスク (予定)：Redmine, OTRS
- プロビジョニング：Terraform
- アプリケーションインストール/コマンド実行：Ansible
- ポータル：Liferay
- AWS EC2
- Openstack (予定)
- VMware vSphere (予定)
- Google Cloud Platform (予定)
- Liferay ポートレット
- ファイルアップロード：Excel設定シートをプロジェクトにアップロードします
- プロジェクト表示：設定シートから生成されたプロジェクトを表示、Apply/Destroyできます
- Gitlab表示：設定シートから生成されたファイル群のリポジトリを表示します
- Zabbix表示：生成されたサーバーの監視イベントを表示します
- CMDB表示：Zabbix表示ポートレットで指定したサーバーの構成情報を表示します
- ジョブ表示：実行されているジョブを表示します
画面イメージ
- ジョブチェーン
- パラメータ作成：Excel設定シートから、Terraform/Ansibleの設定情報を生成します
- ファイルモニター：アップロードされるExcel設定シートを検知し、パラメータ作成を実行します
- アプライ：生成された設定情報をもとにTerraform/Ansibleを実行し、サーバーを作成、アプリケーションをインストール、監視設定、構成情報登録まで行います
- デストロイ：作成されたサーバーを削除します
- ソフトウェア
- CentOS/RHEL 6/7
- Oracle JDK 1.8<
- Tomcat 6/7
- MySQL/MariaDB 5.5<, PostgreSQL 8.3<
- 最低リソース (全ソフトウェアを１サーバーにインストールする場合）
- 4 core CPU
- 8GB メモリー
- 20GB ディスク空容量
- モジュールを分割して複数サーバーにインストールすることも可能です