QSVEnc/NVEnc/VCEEncにFakeAACWave(FAW)→aacの処理を内蔵するにあたり、既存のFAW.exe/fawcl.exeと同等であろうと思われる処理の再現を試み、検証したものです。
基本的には同等の出力が得られるはずですが、FAW.exe/fawcl.exeを分析できていない箇所もあり、完全な一致は保証しません。
特にaac→fawの処理においては、FAW.exe/fawcl.exeと完全には一致しません。また入力のaacに欠損がある場合、結果が異なる可能性が高いです。
ただ、確認した限り実用上問題ありません。
FakeAACWave(FAW)は、ADTS AACをwavファイルに埋め込んだものです。
Aviutl等でフレーム単位でwavとして編集を行い、編集後にaacに戻すことで、無劣化での音声の編集を実現します。
Windows 10/11 (x86/x64)
fawutil [-D] input.wav [output.aac]
input.wavがFAW half size mixの場合は、2つのaacが出力されます。
このモードでは、delay等の補正は行いません。
fawutil [-E] [-sn] [-dxxx] input.aac [input2.aac] [output.wav]
n = 1 or 2 (1:1/1 2:1/2)
xxx = ms単位
2重音声など場合に、2つのaacを入力とすると(input2.aac
を指定した場合)、FAW half size mix処理を行います。このfawをaacに戻すことで、2重音声をそれぞれ無劣化で取り出すことができます。
入力ファイルはADTS AACである必要があります。特にチェックしていないので、異なる形式の場合には意図しない結果になると思います。
delayについては明示的に指定できるほか、aacファイル名の "DELAY xxxms" 部分を自動的に読み取り反映します。
- FAW half size mix処理に対応し、2重音声を扱うことができます。
- 入出力を標準入力/標準出力とすることが可能です。
- データの完全な一致は保証しません。
無保証です。自己責任で使用してください。
fawutilを使用したことによる、いかなる損害・トラブルについても責任を負いません。
- MITライセンスです。