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Electrostatic Level Meter

簡易静電気メーター

基板の写真

概要

簡易静電気メーターは、近づけた物体が帯びている静電気の極性と強さを正負それぞれ5段階のレベルで表示する、簡易式の測定器です。静電気の実験や教育に使用することができます。

各部の説明

仕組み

MOS-FETのゲートをオープンにすると静電気に反応する性質を利用しています。

  1. アンテナが帯電することで MOS-FET のゲートに電荷が流入し、ドレイン-ソース間に電流が流れます。
  2. 直列接続されたダイオードの順方向電圧降下により、帯電のレベルに応じてトランジスタがオンになり、LED が光ります。

購入

BOOTH にて販売予定です。

rev.0.1 と rev.0.2 の違い

  • 感度ボリューム (RV1) の回転方向が逆になっています。
  • アンテナ部分のシルクの印刷が異なります。
  • それ以外はほぼ同じです。

キット版の組み立て手順

キット版は表面実装部品のはんだ付けが必要です。部品の袋またはテープに記載された部品番号と、基板上のシルク (白い文字) を照らし合わせて、正しい位置にはんだ付けしてください。部品の背の低い順に実装すると作業しやすいと思います。

⚠️ MOS-FET、トランジスタ、LED などは、異なる定数のものが混ざると区別がつかなくなりますので、1種類ずつ袋から出して実装してください。

  1. 抵抗 (R1-R21)

    • 向きの区別はありません。
  2. LED (D11-20)

    • 見にくいですが、マーキングのある方がカソードです。
  3. ダイオード (D1-10)

    • テープの穴の開いている側がカソードです。
      • ⚠️ チップに刻印されている帯は非常に見にくく、一度テープから出すと極性が分からなくなります。テープから直接ピンセットでつまんでください。

        ダイオードの向き

  4. MOS-FET (Q1-2)

  5. トランジスタ (Q3-Q12)

  6. CR2032ホルダ (裏面)

    • 右側がプラスです。
  7. タクトスイッチ (SW2)

    • 向きの区別はありません。
  8. 半固定抵抗 (RV1-2)

    • 部品に105の刻印がある方がRV1、504の刻印がある方がRV2です。
    • 刻印がある面を基板の上側にします。
  9. スライドスイッチ (SW1)

    • 向きの区別はありません。
  10. スペーサー

    • 基板の下部の穴にねじ止めしてください。

実装手順

表面実装部品のはんだ付けの方法は こちらのサイト などが参考になると思います。

調整

初めて使う前に調整が必要です。

  1. 電源スイッチ (SW1) をオンにします。
  2. リセットスイッチ (SW2) を押したままにします。
  3. 感度ボリューム (RV1) を回して、レベルを最大にします。
  4. バランスボリューム (RV2) を回して正負のレベルのバランスを合わせます。
  5. 感度ボリューム (RV1) を回して、レベルを最小 (両方の LED が 1 つだけ点灯した状態) にします。
  6. リセットスイッチ (SW2) を離します。

使用方法

  1. 電源スイッチ (SW1) をオンにして使用します。
  2. リセットスイッチ (SW2) を押してレベルをリセットします。
    • このとき、基板上の部品や配線に手が触れないようにしてください。触れたままだと正しくリセットされないことがあります。
  3. アンテナ (基板の上部) に帯電した物体を近づけると、帯電のレベルが LED に表示されます。赤色の LED はプラスの帯電、青色の LED はマイナスの帯電を示します。

使用上の注意

  • ⚠️ 帯電した物体をアンテナに直接当てないでください。MOS-FET が壊れる可能性がります。
  • ⚠️ 自分自身の体が帯電しているときは本機に触れないでください。MOS-FET が壊れる可能性がります。
  • ⚠️ 使用しないときは電源を切ってください。LED が電力を消費し続けるため、常設はできません。

参考資料