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Dithering Settings for Integrated Graphics (formerly Dithering Settings for Intel Graphics)

Primary LanguageC++MIT LicenseMIT

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//        Dithering Settings for Integrated Graphics Ver 2.2        //
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2024/03/23
川本優

//////////////////////////このソフトについて//////////////////////////

このソフトは、Intel製またはAMD製CPUを搭載したノートパソコン上で、
ディザリングの設定を変更し、画面の画質を向上させるためのものです。
ほとんどのノートパソコンの液晶ディスプレイは各色6bitしか表現できず、
約26万色以上の発色はディザリングにより実現されています。
通常のディザリングでは中間色を表示する時に斑点模様が見える場合があり、
ディザリング方式を変更することでこの斑点模様を見えないようにし、
それにより滑らかな諧調表現を得られるため画質が向上します。
ただし対応機種においても一部の機能が動作しない可能性があります。

///////////////////////////////操作方法///////////////////////////////

お使いのOSが32ビット版の場合は"x86\ditherig.exe"を、
64ビット版の場合は"amd64\ditherig.exe"を実行してください。
起動するとデスクトップのタスクトレイにアイコンが表示されます。
設定メニューはアイコンを右クリックすると表示されます。

Identify GPU by questions...
質問形式でグラフィックスの種類を特定します。
データベースに載っていないグラフィックスを制御できるようになります。
グラフィックスがデータベースに載っている場合も強制的に他の種類のものと
して扱うことができますが、システムが不安定になる可能性があります。

Uncontrolled ports
ディザリングを制御しない内部ポートを選択します。
内部ポートはWindowsの解像度設定によらず物理的なディスプレイと1対1で
対応しています。
ディスプレイ自体にディザリング機能がある場合に使用してください。

ディザリングアルゴリズム----------------------------------------------

Disable all dithering functions (better resolution)
全てのディザリング機能を無効にします。
一般的な6bit液晶では約26万色しか表現できなくなりますが、
空間的解像度が改善され、特に8bit以上の液晶では最良の結果が得られます。

Spatial (default)
空間的ディザリングを選択します。
これはほとんどの機種で既定で設定されています。
中間色を隣接する4個のピクセルの平均値で表現します。
AMD製グラフィックスではノイズパターンで表現します。
一般的な6bit液晶では約1620万色まで表現できるようになりますが、
特有の斑点模様が見える場合があります。

Spatio-Temporal 1 (better color)
空間的時間的ディザリングを選択します。
AMD製グラフィックスではフレームランダム空間的ディザリングになります。
空間的ディザリングの斑点模様のパターンを時間的に変化させることで
斑点模様が見えないようにします。
一般的な6bit液晶では約1620万色まで表現できるようになりますが、
一部の色でちらつきが見える場合があります。

Spatio-Temporal 2 (may not work)
空間的時間的ディザリングを選択します。
AMD製グラフィックスではFRCディザリングになります。
一部の機種では動作しない場合があります。
Spatio-Temporal 1 (better)でちらつきが見える場合に選択してください。
空間的ディザリングの斑点模様のパターンを時間的に変化させることで
斑点模様が見えないようにします。
一般的な6bit液晶では約1620万色まで表現できるようになりますが、
一部の色でちらつきが見える場合があります。

Temporal (may not work)
時間的ディザリングを選択します。
AMD製グラフィックスでは相当する機能が無いため動作しません。
一部の機種では動作しない場合があります。
中間色を連続する4フレームの平均値で表現します。
一般的な6bit液晶では約1620万色まで表現できるようになりますが、
ちらつきが見える場合があります。

GPU動作周波数---------------------------------------------------------

Reset to the system default
GPUの動作周波数をシステムの規定値に戻します。
グラフィックスの性能はアプリケーションに応じて自動的に調整されます。
AMD製グラフィックスでは未実装のため動作しません。

Fix to the highest
GPUの動作周波数を最高値に固定します。
グラフィックスの性能は常に最高となり、消費電力が増加します。
AMD製グラフィックスでは未実装のため動作しません。

Fix to the lowest
GPUの動作周波数を最低値に固定します。
グラフィックスの性能が常に最低となり、消費電力が減少します。
AMD製グラフィックスでは未実装のため動作しません。

その他トラブルシューティング用機能------------------------------------

Fix CPU frequencies at the nominal value
CPUの動作周波数を公称値に固定します。
グラフィックスの動作が不安定になる場合に選択してください。
CPUの省電力機能が一部無効になるため消費電力が増加します。
CPUの動作速度が制限されるため性能が低下する場合があります。
AMD製CPUでは動作しません。

Disable Enhanced Intel SpeedStep Technology
Enhanced Intel SpeedStep Technologyを無効にします。
グラフィックスの性能が著しく低下する場合にのみ選択してください。
CPUの省電力機能が一部無効になるため消費電力が増加します。
AMD製CPUでは動作しません。

Disable Intel Turbo Boost Technology
Intel Turbo Boost Technologyを無効にします。
グラフィックスの動作が不安定になる場合に選択してください。
CPUの動作速度が制限されるため性能が低下する場合があります。
AMD製CPUでは動作しません。

Disable Enhanced Halt State (C1E)
Enhanced Halt Stateを無効にします。
グラフィックスの性能が著しく低下する場合にのみ選択してください。
CPUの省電力機能が一部無効になるため消費電力が増加します。
AMD製CPUでは動作しません。

Disable BD PROCHOT signal
BD PROCHOT信号を無効にします。
グラフィックスの性能が著しく低下する場合にのみ選択してください。
電源の保護機能が一部無効になり、消費電力が増加する可能性があります。
AMD製CPUでは動作しません。

Disable Running Average Power Limit
Running Average Power Limitを無効にします。
グラフィックスの性能が著しく低下する場合にのみ選択してください。
電源の保護機能が無効になり、システムが不安定になる可能性があります。
AMD製CPUでは動作しません。

Disable TDP limit (MCH register 59A0)
TDP制限を無効にします。
グラフィックスの性能が著しく低下する場合にのみ選択してください。
電源の保護機能が無効になり、システムが不安定になる可能性があります。
AMD製CPUでは動作しません。

自動実行--------------------------------------------------------------

Register to the Windows startup
Windowsの起動時にDithering Settings for Integrated Graphicsを自動的に
起動するようにします。

Unregister from the Windows startup
Windowsの起動時にDithering Settings for Integrated Graphicsを自動的に
起動しないようにします。

システムメニュー------------------------------------------------------

Save current settings
現在の設定を保存します。
保存した設定は次回起動時に自動的に読み込まれます。

Exit
Dithering Settings for Integrated Graphicsを終了します。

///////////////////////////////動作環境///////////////////////////////

OS		Windows 11 Version 23H2
		Windows 10 Version 23H2
		Windows 8.1 Update
		Windows 7 Service Pack 1
CPU		Intel第2世代Core iシリーズ以降
		AMD Ryzenシリーズ以降
グラフィックス	Intel第6世代以降
		AMD GCN第5世代以降

///////////////////////////////版権など///////////////////////////////

WinRing0 1.3.1bはひよひよ氏の著作物です。
詳細は同梱の"WinRing0.txt"を参照してください。

InpOut32 v1.5.0.0はLogix4U & Highresolution Enterprisesの著作物です。
詳細は同梱の"InpOut32.txt"を参照してください。

////////////////////////////////その他////////////////////////////////

作者は 川本優 です。
このソフトは無償です。またこのソフトによって生じたいかなる障害も
作者は一切関与いたしません。自己責任で使用してください。

ご意見、ご感想、バグ報告等は下記のホームページのフォーム、
またはメールアドレスにて承りますので、
どうぞ宜しくお願いいたします。

ホームページ	https://kawamoto.no-ip.org/henteko/
メールアドレス	s_kawamoto2307@yahoo.co.jp

/////////////////////////////////履歴/////////////////////////////////

Ver 1.0
とりあえず動作。

Ver 1.1
定期的にサウンドカードからノイズが発生する場合があるバグを修正。

Ver 1.2
第8世代に対応。
Windows起動時にDLLの読み込みに失敗する確率を低減。

Ver 1.3
終了時に設定の保存を行わないように変更。
設定の保存をメニューに追加。
画面解像度の変更および外部ディスプレイの着脱に対応。

Ver 1.4
第8世代の対応機種を追加。
第9世代に対応。
電源関係の設定を変更する前に確認ダイアログを表示するように変更。

Ver 1.5
GPUの動作周波数を固定する機能を追加。
Windows起動時にタスクトレイへの追加に失敗する確率を低減。

Ver 1.6
電源状態の変化時にレジスタの設定に失敗する確率を低減。
第8世代の対応機種を追加。
第9世代の対応機種を追加。
第9.5世代に対応。

Ver 1.7
第6世代に対応。
TDP制限を無効にする機能を追加。
第9世代で一部の機能が動作しないバグを修正。
第9.5世代で一部の機能が動作しないバグを修正。

Ver 1.8
第9.5世代の対応機種を追加。
第8世代で一部の機能が動作しないバグを修正。
エクスプローラ再起動時にタスクトレイへ再登録するように変更。

Ver 1.9
第9.5世代の対応機種を追加。
Windows起動時にDLLの読み込みに失敗する確率を低減。
Windows起動時にタスクトレイへの追加に失敗する確率を低減。

Ver 1.10
Windows 8.1以降で起動時に異常終了するバグを修正。
アイコンを左クリックした際にメニューが表示されるように変更。

Ver 1.11
第9.5世代の対応機種を追加。
第11世代の対応機種を追加。
動作環境からWindows XPを削除。
ノートパソコンの開閉検出を改善。

Ver 1.12
第9.5世代の対応機種を追加。
第11世代の対応機種を追加。
機種情報の表示を追加。
非対応の機種においてグラフィックス以外の機能を使用できるように変更。
2個目以降のグラフィックスデバイスの制御を試みるように変更。
アイコンサイズを変更。

Ver 1.13
第9.5世代の対応機種を追加。
第11世代の対応機種を追加。
アイコンを修正。

Ver 1.14
第12世代に対応。
軽微なバグを修正。

Ver 2.0
ソフト名をDithering Settings for Intel Graphicsより変更。
AMD製グラフィックスに試験的に対応。
第11世代の対応機種を追加。
第12世代の対応機種を追加。
レジスタへの書き込み失敗時に終了しないように変更。
軽微なバグを修正。

Ver 2.1
Intel Alder Lakeに対応。
Intel Raptor Lakeに対応。
AMD Rembrandtに対応。
AMD Barceloに対応。
AMD Raphaelに対応。
質問形式で未知のグラフィックスを判定する機能を追加。

Ver 2.2
Intel Meteor Lakeに対応。
AMD Phoenixに対応。
AMD Hawk Pointに対応。
ディスプレイの電源が変化した場合に再設定するように変更。
内部ポートの制御を個別に無効化できるように変更。
AMD製グラフィックスと10bitディスプレイの組み合わせに対応。