2000年ごろ、CQ出版『オープンデザイン』誌に連載していた『Rubyではじめるインターネットプログラミング』に掲載されていたサンプルコードのアーカイブです。
これらのプログラムの利用および再配布の条件はRubyのライセンス に準拠します。
このrepositoryにあるコンテンツのオリジナルはhttp://www.notwork.org/ipr/にあります。
(以下の文書は連載第1回からの抜粋です)
この連載では,「インターネットプログラミングをはじめて行うひとのため のチュートリアル」を目指し,以下のような話題を扱う.
- インターネットはどんなモノか
- プロトコルとはなにか
- サーバ・クライアントとはなにか
- ソケットとはなにか,どう使うか
- HTTP,FTPなどのよく知られたプロトコルの使い方
- 通信に関する約束を知るにはどうするか
そして,次の話題は扱わない予定である.
- 電話をかけるようなデータリンク層以下に関する話題
- TCP/IPもしくはUDPでないプロトコル
もっとも,以上は単なる「予定」であって,流れ次第ではICMPも扱いたい よね,という話も出ている.
連載第一回目である今回は,ここでインターネットと インターネット(プログラミング)がどのようなものであるかを 大まかに知っていただき, そしてインターネットプログラミングが意外にかんたんであることを 感じていただくのが狙いである.
とはいえ,「インターネットプログラミングをはじめて行うひと」と言っても, インターネットやプログラミングについて,一から説明していくのはさすがに たいへんである.そこで,この連載では次のような読者を想定させていただく.
- インターネットプログラミングをしたい :-)
- インターネットはよく使っている
- ネットワークプログラミングの経験はない
- けれど,プログラミングをしたことくらいはある
- 「アルゴリズム」という概念を(それなりには)理解している(つもりである)
- Rubyが使える,もしくはRubyを学びたい
なお,Rubyが「オブジェクト指向言語」である,ということを 聞いて,「じゃあ,Rubyはオブジェクト指向がちゃんと 分かってないからじゃないと使いこなせない?」と思ってしまう人も いるようだ.が,心配は無用.その反対に,Rubyを使えば, オブジェクト指向言語を使ったことがない人でも,オブジェクト 指向の基礎が分かるようになる,Rubyはそんなお得な言語なのである.
著者(50音順): 後藤謙太郎、後藤裕蔵、高橋征義、渡辺哲也