go言語を用いた並行処理について学ぶために書いたコードをpushするためのリポジトリ
以下のサイトを参考にいろいろ勉強したい
https://qiita.com/tenntenn/items/0e33a4959250d1a55045
ゴルーチンはGoのプログラムにおいて最も基本的な構成単位。全てのGoプログラムには最低一つのゴルーチンがある。それがメインゴルーチン。 単純に言えば、ゴルーチンは他のコードに対し、並行に実行している関数のこと。 goキーワードを関数呼び出しの前に置くことで、簡単に起動できる。
func main() {
go sayHello()
// 他の処理を続ける
}
func sayHello() {
fmt.Println("hello!")
}
無名関数でも同様に起動することが可能。
go func() {
fmt.Println("hello!")
} () // 即値で実行するので()を後ろにつける
// 他の処理を続ける
他にも、変数に関数を代入することでも同様の処理が可能
sayHello := func() {
fmt.Println("hello")
}
go sayHello()
// 他の処理を続ける
これを手元で実行しても、恐らくなんの出力も得られないことだろう。だが、それで正しい。mainゴルーチンとは別にsayHelloのゴルーチンが走っているが、sayHelloのゴルーチンの実行が完了するまでにmain関数の値がreturnされて処理が終了すると、当然sayHelloからの返答は返ってこないはずだ。つまりこのプログラムを実行した際に(大抵の場合main関数の方が早く処理されるため)何も返ってこないことが普通なのだ。値を返して欲しいなら、syncパッケージなどでうまく合流地点を作ったり、同期を行ったりする必要がある。
だが、利用方法に関してはこれが全て。これ以降学べことは
- 正しい使用法
- 同期の方法
- まとめる方法
などで、使う分にはこれで使える。
同期のためのコーディングについて学ぶ。syncパッケージには低水準のメモリアクセス同期に関する並行処理のためのプリミティブが詰まっている。重要なのは以下
- WaitGroup
- Mutex(RWMutex)
- Cond
- Once
- Pool
並行処理を行う上で、複数のタスクでその結果を気にしない、あるいは他に結果を収集する手段がある場合、それらの処理の合流地点として利用するのに使う。
var wg sync.WaitGroup
wg.Add(1)
go func() {
defer wg.Done()
fmt.Println("1st goroutin sleeeping...")
time.Sleep(1)
} ()
wg.Add(1)
go func() {
defer wg.Done()
fmt.Println("2nd goroutin sleeping...")
time.Sleep(2)
} ()
wg.Wait()
fmt.Println("All goroutin complete!!")
基本的には、goroutineの起動前にAdd(1)、goroutineの終了前にDone()、同期待ちにWait()をかく。
deferは上位ブロックの関数がreturnされるまで関数の実行を遅らせる。つまり上の例では、無名関数がreturnされるまで実行されない。これによって無名関数2つが並行処理を行うようになる。
クリティカルセクションを作ると聞いて、ピンと来るだろうか。OSが排他制御を行う際に利用している仕組みとしてMutexやセマフォがある。平たく言うと、ある変数(あるいは任意のデータ)へのアクセス権を占有することで、他の処理が今扱っているデータを改変してしまわない(読み込むことも禁止することもできる)ことを保証する仕組みである。データを利用する際にデータをlockし、処理が終わればunlockする。基本的な概念はこれだけである。
A tour of Goよりコードを拝借する。
// SafeCounter is safe to use concurrently.
type SafeCounter struct {
mu sync.Mutex
v map[string]int
}
// Inc increments the counter for the given key.
func (c *SafeCounter) Inc(key string) {
c.mu.Lock()
// Lock so only one goroutine at a time can access the map c.v.
c.v[key]++
c.mu.Unlock()
}
// Value returns the current value of the counter for the given key.
func (c *SafeCounter) Value(key string) int {
c.mu.Lock()
// Lock so only one goroutine at a time can access the map c.v.
defer c.mu.Unlock()
return c.v[key]
}
func main() {
c := SafeCounter{v: make(map[string]int)}
for i := 0; i < 1000; i++ {
go c.Inc("somekey")
}
time.Sleep(time.Second)
fmt.Println(c.Value("somekey"))
}
構造体をまず定義し、mutexの機構と連想配列を用意している。goroutinとして走らせるインクリメントだけを行う単純な関数Incと、配列に格納されている値を参照し返すValue関数を定義し、それぞれ処理を走らせる時にmutexを利用しメモリへのアクセスを制限している。
以下のサイトで実際に実行してみると、valueとして1000が返ってくることがわかる。
https://go-tour-jp.appspot.com/concurrency/9
コンディション変数。何かのお知らせがきた時、それを知らせるためのランデブーポイントだって説明を読みました。2つ以上のゴルーチン間で、それが発生したということ以外の情報がない任意のシグナルを知らせたい場合に使う。シンプルに実装すると、こういった欲求は以下のコードで達成される。
for conditionTrue() == false {
}
だが、これだとCPUのコアを占有してしまう。ので、time.Sleepを入れる。
for conditionTrue() == false {
tme.Sleep(1*time.Millisecond)
}
さて、これは適切なスリープ時間でしょうか?
答えはNOで長すぎるかもしれないし、短すぎるかもしれない。じゃあ一体どのくらいに設定すればいいのか?それを勝手にやってくれるのがCond型である。この説明を聞くと天才に思える。いつ使うかわからんが。(並行処理自体、そんな書くものでもない気もするが)
さて、それでは具体的なコードを見てみよう。
c := sync.NewCond(&sync.Mutex{})
以下のコードはなんと出力として1を返す
package main
import (
"fmt"
"sync"
)
func main() {
var count int
increment := func() {
count++
}
var once sync.Once
var increments sync.WaitGroup
increments.Add(100)
for i := 0; i < 100; i++ {
go func() {
defer increments.Done()
once.Do(increment)
}()
}
increments.Wait()
fmt.Printf("Count is %d\n", count)
}
今まで見てきたsyncパッケージのWaitGroupを用いて合流点を作っている。並行的に100個のgoルーティンが走って合流地点でうまくまとまっているように思える。しかし、Once.Doがそれを妨げている。このOnceは型として定義されていて、たった一度しか実行されないことを保証している。したがってincrement関数は一度しか実行されず、出力は1となる。
続いて、もう一つ例を拝借する。以下のコードの実行結果はどうなるだろうか。
var count int
increment := func() { count++ }
decrement := func() { count-- }
var once sync.Once
once.Do(increment)
once.Do(decrement)
fmt.Printf("Count: %d\n", count)
このコードの実行結果は同じく1になる。なぜか。Doは呼び出された回数のみを記録しているに過ぎず、Doに渡された一意な関数が呼び出された回数を覚えているわけではないからである。
メモ:ちょっと難しい
チャネルを使うときは値をchan型の変数に渡し、プログラムの別の場所からその値を読み込む。