普段私たちが企業や研究室等の中で議論を行う際、積極的に発言する方もいれば、発言する勇気がない控えめな方やそもそも議論に参加しようとしない方もいますよね。もしそのような状況が長期間続くと、メンバーとの距離感が徐々に開いていき、モチベーションの低下を招いてしまいます。これだと、企業や研究室等内での意思疎通が疎遠になりチームとしての一体感や達成感が感じられなくなってしまいませんか?
また、ディスカッション全体を円滑に進める司会進行役や、生まれ出た重要なトピックや会議自体の雰囲気を今後に繋げるために議事録に書き残す書記係等がいますが、その担当をする方々の貴重なアイディアが盛り込まれずに終わっていしまいがちなので、人数の少ないチームにとってはすごく勿体ないですよね。
そこで、私たちTOHOKU Innovatorsは「情報系の学生として何かこの問題を打開できる製品を開発できないか」と考え、現在のディスカッション形式に疑問を投げかけ、その解決策となる新たな風を吹き込んでみました。「ディスカッションの場にいるメンバー全員が対等な立場で自発的に発言できるように促進させたい」という想いが今回のJPHacksに参加した動機です。
私たちが開発したDCR(ディスカッション)は、スマートフォンアプリとWebサービスから成るディスカッション補助プログラムです。
まず始めにディスカッションのタイムテーブルをwebフォームに記入します。またディスカッションの参加者はそれぞれのスマートフォンを登録します。その後、全ての準備が完了次第、「Let’s start discussion!」のボタンを押すと同時に、ディスカッションが開始されます。
ディスカッションではスマートフォンが各参加者の発言を記録し、それらがサーバーに送られ、サーバはそれらの音声を受け取り、様々な処理を行うことで会議に役立つ情報を生成します。一方Webページでは、タイムテーブルを管理すると同時に、サーバ側から得られた情報を見やすく表示します。
###1. 重要Keywordの「見える化」 スマートフォンのマイク機能を用いた音声認識により、ディスカッションで繰り返し登場した言葉を重要キーワードとして抽出することができるため、ディスカッションにおける情報整理•思考整理に役立ちます。
####2. 進捗度合いの「見える化」 タイムラインを基にタイムマネジメントを徹底的に管理できるので、現時点におけるディスカッションの進捗を客観的に確認する事ができます。
####3. 発言率の「見える化」 スマートフォンを用いて会議内での各メンバーの発言時間をカウントし、そのデータを基にメンバーの発言率をグラフで表示させる機能が搭載されています。これにより、頻繁に発言する人とそうでない人を客観的に評価する事ができます。
•発言率の低いメンバーが、自分の意見を多く発信できるようになります。
•司会進行や議事録作成にかかる負担が軽くなります。
•時間通りにディスカッションを進行させることができます。
•創造的なミーティングの場作りを構築する事ができます。
重要キーワードに関連性を持たせるマインドマップを自動生成させ、よりクオリティの高い「見える化」の実現を検討します。また、一人ひとりが主体性を持って積極的に議論したり、議論に入り込む勇気がない方やモチベーションの低い方々のマインドに目を向け手厚いフォローをする事で、チーム全員で議論できる風通しの良い環境を構築し、「チーム全員の、チーム全員による、チーム全員のための」創造的なディスカッションを実現させる手助けとなるようなサービスを提供したいです。
「スマホとパソコンのみで使用できる」ところに非常にこだわりました。身軽にディスカッションをしていただくために、必要な準備物を最小限に抑えられるように工夫しました。また、デザインにも操作にも「シンプルさ」&「使いやすさ」を追求し、ストレスフリーで快適なディスカッションの実現を目指しました。
•Jurius
•Mecab
•Juriusディクテーション実行キット
•IPA辞書
•Google Chart Tools
•Android端末
•聴き取れた音声から名詞のみを抽出し、その文字列を流れるようにして表示するKeywordStream機能
特にないです。