Gemini CLI Dev Container Environment

このDev Container環境は、Google Gemini CLIを簡単に使い始めるための完全な開発環境を提供します。

🚀 クイックスタート

前提条件

  • Docker Desktop または Docker Engine
  • Visual Studio Code
  • VS Code Dev Containers 拡張機能

セットアップ手順

  1. プロジェクトフォルダを作成
mkdir gemini-cli-devcontainer
cd gemini-cli-devcontainer
  1. 必要なファイルを配置 以下のディレクトリ構造を作成:
gemini-cli-devcontainer/
├── .devcontainer/
│   ├── devcontainer.json
│   └── Dockerfile
├── .gemini/
│   └── settings.json
├── .env.example
├── .gitignore
└── README.md
  1. VS Codeで開く
code .
  1. Dev Containerで再開
  • VS Codeで Cmd/Ctrl + Shift + P を押す
  • 「Dev Containers: Reopen in Container」を選択
  • コンテナのビルドが完了するまで待つ(初回は数分かかります)
  1. 環境の確認 コンテナが起動したら、ターミナルで以下を実行:
gemini --version

🔐 認証方法

方法1: ブラウザ認証(推奨)

最も簡単な方法で、無料枠(60リクエスト/分、1000リクエスト/日)が利用可能です。

  1. ターミナルで gemini を実行
  2. テーマを選択
  3. 「Login with Google」を選択
  4. 表示されたURLをブラウザで開く
  5. Googleアカウントでログイン
  6. 認証完了後、ターミナルに戻る

注意: Dev Container環境でのブラウザ認証の場合、以下の手順が必要な場合があります:

  1. URLが表示されたら、それをコピー
  2. ホストマシンのブラウザで開く
  3. ログイン後のリダイレクトURLをコピー
  4. ターミナルに戻って貼り付け

方法2: API Key認証

より高い制限が必要な場合や、CI/CD環境での使用に適しています。

  1. API Keyの取得

    • Google AI Studioにアクセス
    • 「Create API key」をクリック
    • プロジェクトを選択または作成
    • API Keyをコピー
  2. 環境変数の設定

    オプションA: .envファイル(推奨)

    cp .env.example .env

    .envファイルを編集:

    GEMINI_API_KEY=your-api-key-here
    

    オプションB: exportコマンド

    export GEMINI_API_KEY="your-api-key-here"

    オプションC: VS Code設定 .devcontainer/devcontainer.jsoncontainerEnvセクションで設定

  3. Gemini CLIの起動

    gemini

    認証方法で「Gemini API Key」を選択

方法3: Vertex AI認証

Google Cloud Platformを使用している場合:

export GOOGLE_API_KEY="your-google-api-key"
export GOOGLE_CLOUD_PROJECT="your-project-id"
export GOOGLE_GENAI_USE_VERTEXAI=true

📝 使用例

基本的な使い方

対話モード:

gemini
> プロジェクトの構造を説明してください
> このコードのバグを見つけて修正してください @main.js
> READMEファイルを生成してください

非対話モード:

gemini -p "このファイルの要約を作成してください @package.json"

パイプライン:

cat error.log | gemini -p "このエラーログを分析してください"

コマンド例

# ファイルを参照
> このファイルを最適化してください @src/index.js

# ディレクトリ全体を分析
> srcディレクトリの構造を説明してください @src/

# Webコンテンツを取得
> https://example.com の内容を要約してください

# コード生成
> Express.jsでREST APIサーバーを作成してください

# デバッグ支援
> このエラーメッセージの原因と解決方法を教えてください

🛠️ カスタマイズ

settings.jsonの編集

.gemini/settings.jsonファイルで動作をカスタマイズ:

{
  "theme": "GitHub",
  "model": "gemini-2.5-pro",
  "autoAccept": false,
  "sandbox": "docker"
}

GEMINI.mdファイル

プロジェクト固有の指示を.gemini/GEMINI.mdに記述:

# プロジェクト: My App

## コーディング規約
- TypeScriptを使用
- ESLintルールに従う
- テストを必ず書く

## アーキテクチャ
- Clean Architecture を採用
- DIコンテナを使用

🔧 トラブルシューティング

ブラウザ認証が動作しない場合

  1. ポートフォワーディングの確認

    • VS Codeの「PORTS」タブで3000, 5000ポートが転送されているか確認
  2. 手動でURLを開く

    • 表示されたURLをコピーしてホストのブラウザで開く
  3. API Key認証に切り替える

    • より確実な方法として、API Key認証を使用

API Keyが認識されない場合

  1. 環境変数の確認

    echo $GEMINI_API_KEY
  2. .envファイルの位置

    • プロジェクトルートまたは~/.gemini/に配置
  3. コンテナの再起動

    • 環境変数を変更した後は、コンテナを再ビルド

レート制限に達した場合

  • 無料枠: 60リクエスト/分、1000リクエスト/日
  • API Key使用時は制限が緩和される
  • Vertex AI使用時はさらに高い制限

📚 リソース

💡 Tips

  1. プロジェクトコンテキスト: GEMINI.mdファイルを使用してプロジェクト固有の情報を提供
  2. ファイル参照: @記号を使用してファイルやディレクトリを参照
  3. コマンド実行: /shellコマンドでシェルコマンドを実行
  4. メモリ機能: /save_memoryで重要な情報を保存
  5. セッション復元: /restoreでファイル変更を元に戻す

🤝 サポート

問題が発生した場合:

  1. Gemini CLI Issues
  2. Google AI Forum
  3. Stack Overflow

Happy coding with Gemini CLI! 🚀