ChangeLog を HTML に変換するツール
chalow自体のインストールは不要ですが、以下のPerlモジュールが必要です。 CPANから入手してインストールしておいてください。
- Jcode
- HTML::Template
このファイルのあるディレクトリで、以下のコマンドを実行してみて下さい。
''' % ./chalow -o sample ChangeLog '''
これにより、./ChangeLog という ChangeLog 形式の日記ファイルが、 sample ディレクトリ以下の複数の HTML ファイルに変換されました。
''' % ls sample/*.html sample/2001-12.html ... sample/index.html '''
sample/index.html を Web ブラウザで見てみましょう。
また、以下のコマンドを実行すると、CSS を使った Web 日記になります。
''' ./chalow -o sample -c cl.conf ChangeLog '''
ChangeLog の記述内容から、「インデックスページ」「月ページ」 「日ページ」を作成し、「出力先ディレクトリ」に出力する。
インデックスページ (index.html) とは、日記タイトル、各月ページへのリン ク、最近数日分の記述が含まれるページ。
月ページ (例: 2001-11.html) とは、ファイル名は、"年-月.html" というフォー マット。その月の全記述が含まれるぺージ。
日ページとは、"年-月-日.html" というファイル名で出力される、一日ごとの 内容のページ。オプションで日ページを出力するように選択できる。
出力先ディレクトリとは、ChangeLog から変換された HTML ファイルが出力さ れる先。デフォルトでは現在のディレクトリ。
''' usage: chalow [options] [file]... -n, --top-n=NUM write NUM days to "index.html" -o, --output-dir=DIR directory to output -c, --configure-file=FILE configure file (default "cl.conf") -s, --stop-date date to stop processing -u, --update-by-size overwrite only if sizes are different -C, --css=FILE css file -8, --utf8 utf8 mode -q, --quiet quiet mode '''
-n で、「インデックスページ」に最近の何日分を載せるか指定できる。 -o で、「出力先ディレクトリ」を指定する。存在しないディレクトリを指定 してはいけない。 -c で、「ユーザ設定ファイル」を指定する。指定しないとデフォルトの設定。 -s で、処理停止日付 ($stop_date) を指定する。この日付まで処理する。 未指定なら最後まで処理する。 (例: --stop-date "2002-01-01") -C で、chalow: CSS ファイルをコマンドラインから指定できる。 -u を指定すると、出力先ファイルとサイズが異なる場合のみ上書き出力する。 -8 を指定すると、UTF8での出力になる。ChangeLog, cl.conf はUTF8を仮定。 -q を指定すると、変換作業進捗情報を標準出力に出力しなくなる。
実行例:
-
カレントディレクトリに HTML ファイルを出力する ''' % ./chalow ChangeLog '''
-
インデックスページに最近 2 日分だけ出力する ''' % ./chalow -n 2 -o sample sample/ChangeLog '''
-
ユーザ設定ファイルを使う ''' % ./chalow -c cl.conf -o ~/www/tools/chalow/cl ChangeLog '''
ユーザ設定ファイル ("-c" で指定する) では以下の項目などを指定できる。 詳細は、添付されている cl.conf (サンプル) を参照されたい。
- 日記の名前、URL
- インデックスページ (index.html) で最近何日分を表示するか
- インデックスページのテンプレート (※5)
- 月ページのテンプレート (※5)
- 自動文字列置換 (※6)
- CSS ファイル
- 月ページに表示する日付の順番 (降順 or 昇順) の調整
- タブによるインデントをなくすか
- アイテムヘッダーのフォーマットをどうするか
- 表示するとき引用記号 ('>' or '|') を消すか
- item header に h3 タグを足すか (※7)
- item header の先頭の "*" にアンカーをつけるか
- 日ページ (2003-10-01.html 等) を出力するか
- RSS ファイルを出力するか
- ...
※5 インデックスページと月ページの HTML テンプレートは $index_page_template, $month_page_template で設定する。詳しくは cl.conf のコメントを参照されたい。
※6 「自動文字列置換」は、ChangeLog 中の文字列を任意の文字列に変換して いときに用いる。要するに perl のプログラムを書いておくと HTML への変換 のときに適用してくれるというわけ。
例: "NAISTO" を "NAISTO" に、 "google" を "google" に変換する。 $auto_replace = ' s!(NAISTO)!$1!g; s!(\sgoogle\s)!$1!g; ';
※7 tDiary のテーマ (CSS ファイル) をそのまま使うために必要。 tDiary のテーマを使うには以下のような設定を行うと良い。
- $item_header_style = 1 or 2 (イメージアンカーを使うとき)
- $use_h3_for_item_header = 1
- $css_file = "tDiaryのテーマのCSSファイル.css"
- $item_template で h3 で header を囲む。
一部 Hiki の記法と共通にしています。
-
秘密の項目: ChangeLog には記したいが、Web 日記として公開するときには 削りたい項目は、以下のように「項目の見出し」の先頭に "p:" を付ける。 (p は private の意味)
- p:秘密メモ: YTがまたやらかした。しょうもないやつだ。
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日付で参照リンク: "[YYYY-MM-DD]" という文字列は、自動的に過去の項目 への参照リンクへ変換される。"[YYYY-MM-DD-I]" という風にアイテム No. も指定できる。
先日[2001-12-01]、どこかへ行った。 ↓ 先日[2001-12-01]、 どこかへ行った。
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任意の URL へのリンク
「単語|URL」を 2 つの半角カギカッコで囲むとを任意の URL へのリンク になります。例: [[Yahoo!|http://www.yahoo.co.jp/]]
このとき URL の末尾が jpg,jpeg,png,gif だと IMG タグに展開されます。 (指定した単語がALTに設定される)。例: [[図|image/gazou.png]]
「単語」の末尾が jpg,jpeg,png,gif だとクリック可能な IMG タグに展 開されます。IMG が URL へのリンクになります。例: [[image/gazou.png|http://nais.to/~yto/]]
また、URL っぽいものがあると勝手にリンクがはられます。例: http://www.yahoo.co.jp/
長い URL は、バックスラッシュ('')で途中改行することができる。下記の 例のように変換される。
http://example.com/123456789012345678901234567890\ 123456789012345678901234567890.html ↓ <a href="http://example.com/...0.html>http://example.com/...890 123456789012345678901234567890.html
-
引用 (citation): タブの後に "|" か ">" が来る行は引用とみなし、 blockquote で囲まれる。
引用 引用 引用 > これは引用ではない
| 引用 | 引用 | これは引用ではない
または、">>" と "<<" で囲まれた領域が blockquote で囲まれる。
引用 引用 引用 <<
-
文字修飾の記法
「'」2個ではさんだ部分は強調されます。「'」3個ではさんだ部分はさら に強調されます。「=」2個ではさんだ部分は取消線になります。例:
==ABC== ''ABC'' '''ABC'''
-
水平線の記法
いひひ
-
表(table)の記法
以下のように記述します。 ||項目1-1||項目1-2||項目1-3 ||項目2-1||項目2-2||項目2-3
-
「続きを読む」の表記
'====' と記述すると「Read More...」というリンクができ item page へ ジャンプします。 item page を出すようにしたとき($page_mode=2)のみ機能します。
-
プラグイン機能
「{{」と「}}」で囲むとプラグイン (関数) を呼び出すことができ ます。
例: {{google_seach('海老名 映画館')}}
プラグインは cl.conf に足して置けば使えます。
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カテゴリ機能
item header でカテゴリを指定すると、カテゴリ別ページに出力されます。 カテゴリの指定の仕方:
- タイトル [カテゴリ名][カテゴリ名][カテゴリ名]...: ...
例:
- ウヒョの購入方法 [KnowHow]: まずはコンビニへ行って...
- うまい![酒][コンビニ]: 昨日、コンビニで見つけた...
カテゴリを指定すると、自動的にそのカテゴリのページが生成されます。 カテゴリページのファイル名は「cat_[カテゴリ名].html」のようになります。
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日々のメッセージ埋め込み
日付エントリの上と下にその日のメッセージを表示することができます。 以下のような item を書きます。 item の中の HTML タグはエスケープされません。
- message-top:
美食家の末は乞食 --- ベンジャミン・フランクリン
- message-bottom: ♪ Jeith Jarrett / La Scala
-
エスケープ 以下の記法でHTMLを直書きすることができます。 [literal]...[/literal], [sic]...[/sic], [esc]...[/esc]
-
ソース ソースの表示は [src]...[/src] を使います。 内部ではエンティティ置換とpre囲みを行います。
-
ChangeLogの末尾 行頭が「DATA」で始まる行があると、それ以降の記述は無視されます。 タブが入っていれば大丈夫です。
ChengaLog ファイルの日付行は、以下のフォーマットでなければならない。
2001-11-21 YAMASHITA Tatsuo <yto@example.com>
or
2001-11-21 (Wed) YAMASHITA Tatsuo <yto@example.com>
曜日入り日付フォーマットについては、 http://namazu.org/~satoru/diary/?200301b&to=200301151#200301151 を参照されたい。
以下のフォーマットはサポートしていない。
Sat Mar 14 08:48:56 1998 YAMASHITA Tatsuo <yto@example.com>
しかし、パッケージに含まれている clweek.pl で日付フォーマッ トの変換ができる。 使い方:
''' % ./clweek.pl ChangeLog > ChangeLog-new '''