What is this?

この文章は @ymzkmct 自身がエンジニアリングマネージャーとして大事にしていること、実際にやっていることを言語化することで、エンジニアリングマネージャーの仕事と私自身のことを理解するための助けとなるようなものを目指します。

ただし、これらの考えは現時点の経験と一般的なナレッジが合わさって出来上がったものです。私も常に成長したいと考えていますので、今後価値観やアクションが変わるかもしれません。

My Job

最近「マネージャーは役割」という考えが浸透してきていますが、私も同じ考えです。エンジニアという立場やバックグラウンドを持ちながら、下記の事柄にコミットします。

  • 私はあなたのキャリアを実現させるために、成長と学習の機会を作るようにします
    • あなたの成長や学習の成果が、サービスや事業に寄与できるように戦略を作るのが好きです
      • つまりあなたが成長することは、会社が成長することでもあるのです
    • 新たな職種やタイトルの新設や評価制度の見直しも含まれます。あなたの成長を実現させるためにやれることはなんでもやるつもりです。
  • マネージャーという職種柄、他のチームの動向や戦略など様々な情報に触れる機会が多いです。よって出来るだけそれら全ての情報をシェアできるようにします
  • 質の高い課題に向き合えるようにチームをデザインします。最小限の課題に向き合うことで高い品質のアウトプットを生み出せると信じているからです。また、質の高い課題に向き合うほうが成長できる幅も速度も大きいと思っています。
  • チームの成果を最大化するために採用活動もやります。今のチームメンバーと一緒に働くことで刺激しあえるようなメンバーだといいですよね。そのためにもチームの状況などを公開できるといいのですが、ここはまだあまりやれていません。がんばります

1on1

目的

  • 1on1の最大の目的はあなたと私との間で強い信頼関係を築くことです
    • 強い信頼関係はプロダクトを通じてユーザに価値を提供する最も根底にある部分だと考えています。あなたの成長をサポートしユーザに多くの価値を届けることで、会社からの評価を最大化させたいと考えています
    • 私は出来るだけあなたと多くの時間を共に過ごし、楽しいことや辛いことを共有したいと考えています。従って、あなたが私に「辞めます」と言う前に「ここが気になっています」「これに悩んでいます」の様な相談を早く受けて早く問題解決をすることが非常に重要なのです。

目的としないこと

  • 業務プロジェクトの進捗確認は基本的に行いません。プロジェクトの進捗確認は関係者やチームでて実施することが最も効果的だと考えているからです

想定アジェンダ

  • 雑談
    • プライベートやニュースで気になったとなどをシェアしてください。プライベートの内容は多言しないことを約束しますが、このテーマで話すのが苦手であれば言わなくても構いません
  • 個人目標の取り組み
    • 会社で作成している個人目標の取り組みを確認しましょう。これに沿った取り組みが出来ているか、やり方に悩んでいたら一緒に答えを考えましょう
    • 個人で取り組んでいる目標をシェアして確認するのもありですよ
    • マネージャーからフィードバックします。時に厳しい内容だと感じるかもしれませんが、あなたに高い期待をしている裏返しだと思って下さい。
  • マネージャーへの相談
    • マネージャーに説明責任があるもの、例えば事業方針や経営方針でわからないことがあれば遠慮なく質問してください
    • 仕事で障壁となっていることや悩みがあれば遠慮なく相談してください
  • マネージャーへのフィードバック
    • 強い信頼関係は一方通行なコミュニケーションでは構築できません。マネージャーがフィードバックするように、あなたもマネージャーに対してフィードバックをお願いします。この時、ネガティブなフィードバックを行っても人事評価には影響しないことを約束します

上記の内容以外にもあなたが話したいトピックがあれば話をしましょう。1on1はあなたの時間です

開催頻度

  • あなたと私の状況やタイミングで日次/週次/隔週/月次で決定したいと思っています。時間は30分が目安です。頻度を落として長く話すというのはあまり好んでいません。高い信頼関係はコミュニケーションした回数と時間から成立する側面があると考えているからです
  • 定期的なスケジュールがベースですが、必要でればお互いが声をかけて直ぐにやりましょう。カレンダーが空いている時間であれば連絡なしで抑えてしまって問題ありません

事前に準備する

  • 1on1開催にあたり、あなたと私とでクローズドなドキュメントを用意して共有します
  • 開催前にトピックを考えて1on1が有効なものになるようにお互いが努力しましょう。これはお互いが高い信頼関係を作るという1on1の目的にコミットすることと同義です。開催日の朝までに内容が確認できるように準備しておきましょう。

My Calendar

  • 私と話す必要があれば、カレンダーの空いている時間を遠慮なく使ってください。事前に許可を得る必要はありません!
  • もしカレンダーが空いていなかったらSlackなどで相談してもらえれば調整しますよ

On Feedback

  • 仕事のパフォーマンスやチームとして働き方に対してフィードバックします。良いことだったら称賛しますし、ネガティブな内容かもしれません
  • 私も常に成長したいと思っていますので、私に対するフィードバックもぜひお願いします。内容の粒度や種類に問わず大歓迎します。ちなみに私にネガティブなフィードバックをしたから評価が下がることは絶対にありませんので安心してください。寧ろ他人に対して影響力を良い方向に高められる行動には大きな称賛をしたいと考えています