「3D 都市モデルデータ変換ツール v2 for ArcGIS」 は、PLATEAU で整備し、G空間情報センターで公開している3D都市モデル(CityGML)のデータを、ArcGIS で利用可能なファイル ジオデータベース へ変換するツールです。
本ツールで変換可能なデータは、製品仕様書 第2.3版(3D 都市モデル標準製品仕様書 series No.01(2022/09/23 2.3 版)) に対応した 3D都市モデルです。3D 都市モデル標準製品仕様書 series No.01(2021/03/26 1.0.0版)のデータに対応した変換ツールは こちら をご利用ください。
本ツールは、国土交通省都市局監修のもと、ESRIジャパン株式会社にて作成・開発したものです。
- 2023/06/30 : 「3D 都市モデルデータ変換ツール for ArcGIS」バージョン2.0 を公開
- 2023/08/10 : 「3D 都市モデルデータ変換ツール for ArcGIS」バージョン2.1.0 を公開
※1: バージョン2.1.0 より地物の水部および土砂災害想定区域の変換ツールが含まれています。
※2: バージョン2.1.0 にて「コード値ドメイン割り当てツール」の不具合を修正しました。バージョン2.0 を利用して地物の建築物と土地利用を同じ「3D 都市モデル File Geodatabase(ファイル ジオデータベース)」に変換し、「コード値ドメイン割り当てツール」を実行した場合は、バージョン2.1.0 の「コード値ドメイン割り当てツール」を再度実行してください。
※3: バージョン2.0 を利用して、すでに変換済みの「3D 都市モデル File Geodatabase(ファイル ジオデータベース)」がある場合に、バージョン2.1.0 にある「鉛直座標系更新ツール」をご利用ください。
3D都市モデル(CityGML)の対応している地物と、変換されるファイル ジオデータベース内のフィーチャクラスの関係は、次の通りです。
地物 | 対応状況 | 変換先のフィーチャクラス名 | |
---|---|---|---|
建築物 | 〇(LOD0、1、2、3ごと分解して変換) | lod0_Building, lod1_Building, lod2_Building, lod3_Building | |
建築物部分 | 〇(LOD2、3ごとに分解して変換) | lod2_BuildingPart, lod3_BuildingPart | |
屋根 | 〇(LOD2、3ごとに分解して変換) | lod2_RoofSurface, lod3_RoofSurface | |
外壁 | 〇(LOD2、3ごとに分解して変換) | lod2_WallSurface, lod3_WallSurface | |
接地面 | 〇(LOD2、3ごとに分解して変換) | lod2_GroundSurface, lod3_GroundSurface | |
外部天井 | 〇 | lod3_OuterCeilingSurface | |
外部床面 | 〇(LOD2、3ごとに分解して変換) | lod2_OuterFloorSurface, lod3_OuterFloorSurface | |
閉鎖面 | 〇(LOD2、3ごとに分解して変換) | lod2_ClosureSurface, lod3_ClosureSurface | |
建築物付属物 | 〇(LOD2、3ごとに分解して変換) | lod2_BuildingInstallation, lod3_BuildingInstallation | |
窓 | 〇 | lod3_Window | |
扉 | 〇 | lod3_Door | |
道路 | 〇(LOD0、1、2、3ごとに分解して変換) | lod0_Road, lod1_Road, lod2_Road, lod3_Road | |
通行可能領域 | 〇(LOD2、3ごとに分解して変換) | lod2_TrafficArea, lod3_TrafficArea | |
交通補助領域 | 〇(LOD2、3ごとに分解して変換) | lod2_AuxiliaryTrafficArea, lod3_AuxiliaryTrafficArea | |
地形(起伏) | TIN | 〇(LOD1、2、3ごとに分解して変換) | lod1_TinRelief, lod2_TinRelief, lod3_TinRelief |
MassPoint | 〇(LOD1、2、3ごとに分解して変換) | lod1_MassPointRelief, lod2_MassPointRelief, lod3_MassPointRelief | |
土地利用 | 〇 | lod1_LandUse | |
都市計画区域 | 〇 | ||
都市計画区域 | 〇 | lod1_UrbanPlanningArea | |
準都市計画区域 | 〇 | lod1_QuasiUrbanPlanningArea | |
区域区分 | 〇 | lod1_AreaClassification | |
地域地区 | 〇 | lod1_DistrictAndZones | |
用途地域 | 〇 | lod1_UseDistrict | |
特別用途地区 | 〇 | lod1_SpecialUseDistrict | |
特定用途制限地域 | 〇 | lod1_SpecialUseRestrictionDistrict | |
特例容積率適用地区 | 〇 | lod1_ExceptionalFloorAreaRateDistrict | |
高層住居誘導地区 | 〇 | lod1_HighRiseResidentialAttractionDistrict | |
高度地区 | 〇 | lod1_HeightControlDistrict | |
高度利用地区 | 〇 | lod1_HighLevelUseDistrict | |
特定街区 | 〇 | lod1_SpecifiedBlock | |
都市再生特別地区 | 〇 | lod1_SpecialUrbanRenaissanceDistrict | |
居住調整地域 | 〇 | lod1_HousingControlArea | |
居住環境向上用途誘導地区 | 〇 | lod1_ResidentialEnvironmentImprovementDistrict | |
特定用途誘導地区 | 〇 | lod1_SpecialUseAttractionDistrict | |
防火地域又は準防火地域 | 〇 | lod1_FirePreventionDistrict | |
特定防災街区整備地区 | 〇 | lod1_SpecifiedDisasterPreventionBlockImprovementZone | |
景観地区 | 〇 | lod1_LandscapeZone | |
風致地区 | 〇 | lod1_ScenicDistrict | |
駐車場整備地区 | 〇 | lod1_ParkingPlaceDevelopmentZone | |
臨港地区 | 〇 | lod1_PortZone | |
歴史的風土特別保存地区 | 〇 | lod1_SpecialZoneForPreservationOfHistoricalLandscape | |
第一種歴史的風土保存地区又は第二種歴史的風土保存地区 | 〇 | lod1_ZoneForPreservationOfHistoricalLandscape | |
緑地保全地域 | 〇 | lod1_GreenSpaceConservationDistrict | |
特別緑地保全地域 | 〇 | lod1_SpecialGreenSpaceConservationDistrict | |
緑化地域 | 〇 | lod1_TreePlantingDistrict | |
流通業務地区 | 〇 | lod1_DistributionBusinessZone | |
生産緑地地区 | 〇 | lod1_ProductiveGreenZone | |
伝統的建造物群保存地区 | 〇 | lod1_ConservationZoneForClustersOfTraditionalStructures | |
航空機騒音障害防止地区又は航空機騒音障害防止特別地区 | 〇 | lod1_AircraftNoiseControlZone | |
水部 | 〇 | ||
洪水浸水想定区域 | 〇 | lod1_WaterBody_fld | |
津波浸水想定区域 | 〇 | lod1_WaterBody_tnm | |
高潮浸水想定区域 | 〇 | lod1_WaterBody_htd | |
内水浸水想定区域 | 〇 | lod1_WaterBody_ifld | |
土砂災害想定区域 | 〇 | lod1_SedimentDisasterProneArea |
※ 変換されるファイル ジオデータベースの詳細な定義は、3D 都市モデルデータ変換ツール v2.1.0 for ArcGIS 操作マニュアルの付属資料をご参照ください。
本ツールを実行するには、バージョン 3.1 以上の ArcGIS Pro と ArcGIS Data Interoperability エクステンション をインストールし(ArcGIS Pro とArcGIS Data Interoperability のインストーラーは、それぞれ別々に提供されております。My Esri からそれぞれのインストーラーを入手いただき、インストールして頂く必要があります)、ライセンスを有効化している必要があります。
詳細な動作環境、およびData Interoperability エクステンション のインストール方法は、以下をご参照ください。
本ツールを使って変換するまでには、大まかに次のステップが必要です。操作方法の詳細は3D 都市モデルデータ変換ツール v2.1.0 for ArcGIS 操作マニュアル をご参照ください。
- 3D 都市モデルデータ変換ツール v2.1.0 for ArcGIS をダウンロードします。
- ダウンロードした ZIP ファイルを、任意の場所に解凍します。このとき、ツールのフルパスにマルチバイト文字(日本語など)が含まれないようにしてください。
- ArcGIS Pro を起動し、フォルダー接続の追加 で、解凍したフォルダーを指定します。
- G空間情報センターから、必要な 3D 都市モデル(標準製品仕様書 第2.3版に基づいて作成された CityGML)のデータをダウンロードし、解凍しておきます。このとき、データのフルパスにマルチバイト文字(日本語など)が含まれないようにしてください。
- 操作マニュアルの「2.4 3D 都市モデルデータ変換ツールの実行方法」を参照しながら、それぞれの地物を変換します。
- 必要に応じて、汎用属性セットをフィールドに展開するスクリプトツールを実行します。
- 本ツールに含まれるカスタムツールは、サンプルとして提供しているものであり、動作に関する保証、および製品ライフサイクルに従った Esri 製品サポート サービスは提供しておりません。
- 本ツールに含まれるツールによって生じた損失及び損害等について、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
- 弊社で提供している Esri 製品サポートサービスでは、本ツールに関しての Q&A サポートの受付を行っておりませんので、予めご了承の上、ご利用ください。詳細は ESRIジャパン GitHub アカウントにおけるオープンソースへの貢献についてをご参照ください。
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