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3D都市モデルの品質管理支援のための位相一貫性検証機能

Apache License 2.0Apache-2.0

位相一貫性検証機能

概要

3D都市モデルの品質管理支援のための位相一貫性検証機能です。

本ソフトウェアは、国土交通省のProject PLATEAUで開発した品質評価システムで利用した、3D都市モデルの位相一貫性検証機能(FME Workspace)です。対応データ形式はOGC CityGML 2.0形式です。また、CityGMLの拡張仕様であるADE(Application Domain Extension)にも対応しており、内閣府地方創生推進事務局が定めたi-都市再生技術仕様案 v2.0 (iーUR 2.0)などにも対応可能です。ただし、本ソフトウェアは建築物モデルにのみ対応しています。

また、本ソフトウェアの動作には前提ソフトウェア(商用ソフトウェア)が必要で、単独では利用できません。位相一貫性検証機能の実装例として参考にして下さい。

なお、本ソフトウェアはドイツvirtualcitysystems社が開発した製品機能を、オープンソースとして公開するためご提供を頂いたものです。virtualcitysystems社に感謝します。

機能一覧

  • runner.fmw:複数CityGMLをZIP圧縮したファイルを検証します。パラメータMAX_PROCの指定に応じてマルチプロセスで実行できます。
  • CityGMLValidation.fmw:CityGMLファイルを検証します。パラメータで検証内容を指定し、また検証結果(JSON形式のログファイル)の出力先を設定できます。

動作環境、前提ソフトウェア

動作環境

  • Windows (Windows Server 2016 Datacenterで動作確認)

前提ソフトウェア

利用方法

  1. 上記の前提ソフトウェアをインストールします。

  2. 本レポジトリの一式をダウンロードし、任意のディレクトリに置きます。

  3. FME WorkbenchでCityGMLValidation.fmwを開いて実行するか、またはコマンドラインからパラメータを指定してFME.exeを実行して下さい。

    fme.exe CityGMLValidation.fmw --INPUT "CityGML.gml" --ADE_XSD_DOC "" --SRS_AXIS "2<comma>1<comma>3" --COORD "EPSG:6677" --OVER_CHECK "LoD2" --OVERLAP "5" --TOLERANCE "0.001" --BOUNDEDBY "Yes" --PREC "3" --PLAN_ANG "20" --PLAN_DIST "0.03" --OUTPUT "report.json"

    fme.exe runner.fmw --INPUT "CityGML.zip" --ADE_XSD_DOC "" --SRS_AXIS "2<comma>1<comma>3" --COORD "EPSG:6677" --OVER_CHECK "LoD2" --OVERLAP "5" --TOLERANCE "0.001" --BOUNDEDBY "Yes" --PREC "3" --PLAN_ANG "20" --PLAN_DIST "0.03" --OUTPUT "OutputFolder" --MAX_PROC "7" --WORKSPACE_FILE "CityGMLValidation.fmw" --LOG "logs"

  4. パラメータの詳細はドキュメントを参照して下さい。注意点は下記です

    1. COORD:緯経度から平面直角座標系に変換して検証するため、対象都市毎に適切な系のEPSGコードを指定。
    2. OVER_CHECK:重複判定を実施する対象。通常は"LoD2"だが計算リソースを要するため、必須でなければ"No"としても良い。
    3. TOLERANCE:0.001は「1mm以内の近接点をエラーと検出する」の意味。より詳細なモデルでは0.0001など適切に変更しても良い。
    4. PREC:計算誤差を考慮し、近接点を同一点にSnap処理する単位。3は「1mm」の意味だが、モデルの有効桁数に応じて8など詳細化しても良い。
  5. ログファイルにエラーが出力された場合、ログコード一覧を参照し、エラーの原因を分析して下さい。

ライセンス

Copyright (C) 2021 virtualcitysystems, GmbH.

本ソフトウェアはApache-2.0 Licenseを適用します。

注意事項

  • 本レポジトリは参考資料として提供しているものです。動作保証は行っておりません。
  • 予告なく変更・削除する可能性があります。
  • 本レポジトリの利用により生じた損失及び損害等について、国土交通省及び著作権者はいかなる責任も負わないものとします。

参考資料