Markdownを2段組みPDFに変換することができるVS Codeのワークスペース.
OSはWindows 10を対象とする.
これはVS Codeのワークスペースであるため,この機能を使うためにはVS Codeが必要である. また,このワークスペースは以下のソフトウェアに依存している. 使用の前に,以下のソフトウェアをインストールしておく必要がある(ソフトウェアの名前をクリックすると,そのインストーラのwebページに移動する).
git clone git@github.com:hajime0316/two_column_pdf_from_markdown.git
VS Codeを起動しファイル
->フォルダを開く
とクリックし,先ほどクローンしたフォルダを選択して開く
をクリックする.
注意:ファイル
->ワークスペースを開く
ではない.
20190510_研究報告資料(サンプル)
->20190510_研究報告資料.md
とクリックして,サンプルのMarkdownファイルを開く.
サンプルのMarkdownファイルを開いた状態でショートカットキー「ctrl + shift + B」を押すと,そのMarkdownファイルがビルドされる.
build
フォルダが作成され,その下に中間出力ファイルと最終的なPDFファイルが生成される.
Markdownファイルを開いた状態で,ショートカットキー「ctrl + shift + P」を押しコマンドパレットを出す. コマンドパレットに「test task」と入力しエンターを押すと,Adobe Acrobat Reader DCが起動して先ほどビルドしたPDFファイルが表示される.
pandoc --template=latex/mytemplate.tex -s -f markdown-auto_identifiers -t latex -o "$output_dir/$input_file_name_without_extension.tex"
ただし,$output_dir
はLaTeXファイルを出力するフォルダ名,$input_file_name_without_extension
はMarkdownファイルの拡張子を除いた名前である.
オプション | 説明 |
---|---|
--template | 変換先ファイルに使用するテンプレートファイルを指定する.--template=<テンプレートファイルのパス>として使用するる. |
-s | スタンドアロンモードで変換.プリアンブル(\documentclass から\begin{document} まで)が付く. |
-f | fromオプション.変換元のファイル形式指定.-auto_identifiers はハイパーリンクの自動付加を禁止する.markdown-<拡張markdownのルール名> とすることで,指定したPandocの拡張markdownのルールを無効にできる. |
-t | toオプション.変換先のファイル形式指 |
-o | アウトプットファイルのファイル名を指定する. |
Markdownで画像を扱う場合はPNGまたはJPGがよく,LaTeXで画像を扱う場合はEPSがよい. そこで,ビルドの段階でPNGとJPGの画像をEPSに変換するという処理を行っている. この変換処理には bmeps を用いている.
bmeps -c "$input_file" "$output_file"
VS CodeからPDFを表示するために,テストタスクに以下のようなコマンドを登録している. Adobe Acrobat Reader DCをコマンドラインから起動し,ビルドしたPDFを表示させる.
start AcroRd32; pdfopen.exe --file build/$fileBasenameNoExtension.pdf